墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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経僧塚古墳(未到達) 千葉県山武市野堀

前回の麻生新田2号墳がある個人宅の前の道を南へ。

今回の墳行の目的地・経僧塚古墳(きょうぞうづか:真行寺19号墳)への入口は、左の続く藪のどこかにある。

 

3月21日まではグーグルマップ上に道筋が続いていたポイント。

 

倒れた笹の下が意外に深く、進めなかった。

 

振り返ったところには畑が広がる。

 

すぐ近くに、轍のような跡もある別の入口があったが、すぐ先に枝が粗朶状に高く積まれていて、どうしても越えられなかった。

 

手を伸ばして撮った粗朶の向こう。

 

もとの道に戻って先へ歩くと地元の方に出会えたので尋ねたが、かつてあった道は今は塞がっているとのことだった。

 

経僧塚古墳までは道路から300mほどなのだが・・・

 

仕方が無いので、南から回り込む道へ向かってみた。

正面の木々の先で左に曲ると民家の入口があったが、その先へは道がなさそうだったのでどうするか迷っていると、民家の方から犬が吠える声が。

見ると2匹の犬が全速で向かってくる。

つながれていない!

大きな犬ではなく、噛まれることはなかったが、激しく吠えられ追い立てられ、走って逃げた。

深追いされずに済んだが、子供の頃に野良犬に出くわした時の恐怖(噛まれはしなかったが)を思い出した。

 

ほうほうのてい(初めて文字に起こした言葉)で元の場所に戻って藪の切れ目を探すと、100mほど南にもう一箇所発見。

ピンクのビニールテープが2ヶ所貼られていて、もしや古墳へのルートではと思ったがその先にはみつからず、藪や倒木を踏み越え行っても藪の切れ目に戻れる自信がなく、イノシシのワナも怖かったので撤退した。

 

元に道に戻ったとき、あんけんさんからいただいた資料(コピー)を失くしたことに気づきましたが、もう一度藪に入る気にはなれず。

あんけんさま、申し訳ありません。

コピーのコピーはとっていなかったので、資料に記載されていた麻生新田古墳群の各墳の付番を示すことができませんでした(@前回エントリ)

 

「房総の古墳を歩く」によれば、経僧塚古墳は全長45m・高さ6.7mの円墳で7世紀初頭の築造。横穴式石室・箱式石棺の埋葬施設を有し、下記の豊富な出土品がある(1968年調査)

銀装圭頭太刀、直刀8、鉄鏃5、刀子3、馬具金具、円形座金付金銅製大鈴110、鉄地銀張耳環2、小玉、棗玉、布(絹、麻)、埴輪(円筒、家、人物、馬、鳥)

http://www.haniwakan.com/kenkyu/boso/sanbu.html

 

グーグルマップをよく見ると、今年1月に到達した方のコメントと墳丘写真が掲載されていた。賞賛いたします。

 

車を停めていた高速の陸橋そばまでとぼとぼ戻る。振り返っての集落。

 

そのそばにも墳丘が残っていた。

「ふさの国文化財ナビゲーション」では麻生新田古墳群中の円墳の印があった。

 

グーグルマップを見ていたら、すぐ南に成東大和古墳のピンが立っていたので立ち寄ってみた。

 

関東ふれあいの道の道沿いにあるようだが・・・

 

ピンのあたりは背の高い密な藪だった。

 

戻って開けた場所から。中央やや右の、草の盛り上がりのあたりになるが自信はない。

あとで「ふさの国」を見ると、同位置には真行寺(しんぎょうじ)古墳群の円墳の印があった。解説には、古墳群は経僧塚古墳を含み前方後円墳2基、円墳13基、方墳4基と記されている。