前回のつづき。
江釣子古墳群の五条丸支群と、連続する猫谷地(ねこやち)支群には、あちらこちらに石積みが残っていた。
道路脇に石積みを見つけ、その先に車を停めて戻った五条丸7号墳。
残ってよかった。
その後ろ(道路の北側)の林の中に5号墳。
手前が5号墳、奥に6号墳。
道を隔てた角には猫谷地14号墳。
その西側に猫谷地13号墳。
さらに西に猫谷地12号墳。
奥に猫谷地2号墳。
さらに西に東北道下まで戻ると、そこにも数基。
猫谷地10号墳。その奥は猫谷地11号墳。
その背後の土盛りが気になったが墳丘ではなさそうだった。
戻る途中、道路の南側に猫谷地15号墳。
猫谷地16号墳。
16号墳から南側。奥の木立が和賀川沿岸になる。
最初に見た五条丸7号墳の東側に、短い散策路と説明板があった。
その説明板。
国指定史跡 江釣子古墳群(猫谷地支群)
江釣子古墳群猫谷地(ねこやち)支群は、和賀川北岸の自然堤防上に立地する。五条丸支群と同じく古墳時代末期から奈良時代(7世紀後半~8世紀)にかけて営まれた古墳群である。現在までに41基の古墳が確認されており、墳丘が残るものは23基である。形はすべて円墳で、直径7~13m、高さ0.5~1.2m程度の墳丘と考えられる。
昭和26年(1951)の発掘調査により、石室は川原石を小口積みにしていることが判明した。石室は壁に沿って数ヶ所に立石を配置し、床面には数ヶ所に仕切石が設置されている。遺体を手前から納める横穴式石室の形態をとるが、実際には上部から埋葬したと考えられる。
石室内からは、蕨手刀・刀子・鉄鏃などの武器類、勾玉・切子玉・ガラス小玉などの玉類、金銅製の耳環や飾金具、土師器などが出土している。
平成30年(2018)8月 北上市教育委員会
説明板の前にも一基あったが番号札を裏から撮ってしまった。
説明板の脇から林の中の小道へ。当地が猫谷地支群で、西が五条丸支群、東が八幡支群。
表示板の後ろに金網で囲まれた猫谷地1号墳があった。
10年前にはきれいに整備されていた。
現状では石室は見えない。
反対側に回ってみたが。
”散策路”に沿って猫谷地8号墳、奥に猫谷地6号墳。
落ち葉に埋もれた5号墳。
東北自然歩道の標柱があった。民俗資料館は閉鎖。カムイヘチリホコは「?」だったが、それが”えづりこ古墳公園”の広場の名前・江釣子の地名由来であることを後から知った。
何気なく道路の角にあった石だが・・・