墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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茶臼山古墳群 福井県越前市 沢町

前回のつづき。越前旅の1日目はレンタカーを借りて古墳巡りをした。

武生駅で降りてからニコニコレンタカー越前武生店で軽自動車を借りる。夕方までで2400円と格安だが、駅から離れていてタクシーで1000円ぐらいかかってしまった(帰りは駅まで送っていただけた)

 

スマホをカーナビの位置にセットして出発。

最初の目的地は南西に1km強の茶臼山古墳群とした。

グーグルマップの案内に従うと山の西側に出たが家が建て込んでいて上り口がない。たまたま家の外にいた人に道を聞くと反対側だと教えて頂いた。

東側に回りこんで「茶臼山ふるさと小公園」(駐車場なし)から登り始めた。

(マップを「人の印」に切り替えると正しいルートが出ることに、エントリを書いている今気づいた)

 

公園の看板。一行だけ「県文化財古墳群」と入っているがマップに古墳の位置は記されていない。

 

公園入口から振り返るとこんな田園風景が広がる。

 

ここから比高差70mほどの登りになる。つづら折りの山道の前い古墳の説明板があった。 

福井県指定史跡 茶臼山古墳群
指定 昭和28年3月
市街地の南西部に位置するこの茶臼山(標高は南峰135m、北峰106m、長さは南北約850m)には、山全体をほとんど覆うようにして古墳があり、その数は百数十基といわれています。北群山頂付近には数々の円墳が観察でき、案内板脇に横穴式石室が墳丘・羨道部を失いながらも残っています。また、南群山頂部の円墳は二段築成で葺石を持ち、直径40m以上あることから、古墳群中最大のものと考えられます。
平成10~11年に市が行った南端の発掘調査では、横穴式石室を持つ円墳や横穴墓・須恵器窯跡などが確認されました。また、太刀や馬具・耳環などの金属製品をはじめ高坏・平瓶などの須恵器が出土しました。これらのことから、この古墳群は古墳時代後期以降を中心とした群集墳と思われます。
越前市教育委員会

 

道は整備されているものの、直近の悪天候のせいか折れた枝などが結構落ちていて歩きにくく、クモの巣をかぶったり、薮蚊に刺されたり、蜂をやりすごしたりしながら緊張して登った。人には一人も会わなかった。

 

やっと尾根について案内図にあった観音堂との岐路。ここを北(右)へ。

 

さらに上りがあった。 

 

 落ち葉と赤土と苔ですべりそうなところも。

 

開けた場所に出てほっとする。 

 

茶臼山金毘羅神社 茶臼山古墳発見・昭和7年2月12日と刻まれた大きな石柱。

 

 多数の石仏を納めたお堂。

 

拝殿があったので参拝。

 

あちこちに墳丘らしき高まりがあった。

 

が、説明板は無く、確信は持てていない。

 

小さな祠があるここも円墳か。

 

そこから東側の眺め。

 

標高は100mを超える。いい眺めが得られて登ってきた甲斐があった。

 

拝殿の後ろに進むと釣鐘があった。

 

釣鐘の下にはベンチが。

 

そこから麓の武生の町の眺め。

 

 ここにも立派な石碑が。

できれば石碑よりも古墳の表示板を設置していただければ助かります。

 

慎重に山を降りて説明板をじっくり読み、山頂には開口している横穴式石室があったことに気づきましたが、再び登る気力は無かったので次の機会としました。

OBITOさんのサイトで、西側に開口する石室や、観音堂のさらに南の山頂にあった円墳の様子がわかります。

http://obito1.web.fc2.com/takefu.html

 

茶臼山の全貌を撮っていなかったので、車を返却する前の日暮どきに麓に再訪。

 

右が朝に登った茶臼山金毘羅神社がある北峰、左が山頂に径40mの円墳がある南峰(だと思います)

つづく。