墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

画像が出ない場合はPCで、クロームOSでお試しください。

金剛宗家の能面と能装束 @三井記念美術館・日本橋室町

ぐるっとパスの有効期限が迫ってきたので、気になる企画展を訪ねた。 

京都の金剛流宗家が所蔵される能面と能装束の展覧会。

 

中世の大和猿楽四座の一つ「坂戸(さかど)金剛」を源流とする金剛流26世・金剛 永謹(ひさのり)氏のコレクションを柱とする展覧会。

坂戸金剛家23世の金剛 右京氏慧(うきょううじやす)には跡継ぎがなく、昭和11年に伝家の能面54面を北三井家の三井八郎右衞門に譲り金剛宗家の絶家を遺言して没したが、能楽界の要請と推薦により翌年京都の野村金剛家から金剛巌が家元にたてられて金剛流が継承されているとのこと。

 

三井記念美術館は三井家に譲られた旧金剛宗家伝来の能面を所蔵し、そのような金剛流とのかかわりから、このような展覧会が実現している。

出品されている能面は58面。能装束も27領が出ている。

 

展示の目玉となっているのは入って最初に目にする女面の小面(こおもて)2点。

豊臣秀吉が愛蔵した龍右衛門作の小面三面「雪・月・花」のうちの「雪」と「花」

秀吉は晩年に雪は金春大夫に、月は徳川家康に、花は金剛大夫に下賜したが、月は江戸城内で火災で失われており、当展覧会は残りの2枚が久々に揃う機会となっている。

 

能のことはほとんど何も知らないに等しいが、一度にこれだけ多くの仮面の視線を浴びるのは非常な迫力があった。ひとつひとつをじっくり、いろいろな角度から見られるのも面白い。

女面のバリーションは興味深く、翁面の笑いも見つめすぎるとあちら側に取り込まれそうだった。

おすすめです。2018年9月2日まで

http://www.mitsui-museum.jp/exhibition/index.html 

 

 

帰りは東京駅の方まで歩いてみた。ブリヂストンのビル(永坂産業京橋ビル)がかなり出来上がってきていた。

 

4階から6階が、かつての倍の広さとなる新しいブリヂストン美術館。来年(2019年)秋のオープン予定。

 

 

本エントリで連日投稿1461回目となりました。ぴったり4年です。

ブログを始めてから5年半、公開してから4年半で、公開の半年後から毎日更新しています(といっても、ほぼ全て予約投稿。当エントリも)

はじめたきっかけ、毎日更新のきっかけは以前にエントリしました。

 

そこにも書いたとおり、見てくださる方々がおられるから続いています。

古墳や街歩きが好きだからブログが続けられるというより、どのようにブログに載せようかと思うことにより、探訪の熱も冷めないのかも知れません。

フローもストックになり、人生の一部にもなって来ましたので、はてな様には当サービスを末永く継続していただけるよう、ぜひともお願いいたします。

 

本日(8/4)からネット環境がよくないと思われるところへ行きますので、しばらくはコメントやスター付けができません。あしからずです。