前回のつづき。
東博の平成館で縄文展を見た後、久しぶりに東洋館へ。
4階の中国絵画のコーナーで「明・清代の山水画~淡彩の系譜」という展示を見た。
パネル解説によれば、明から清にかけて江南地域の蘇州・松江(しょうこう:上海)・揚州・徽州などでは都市文化が栄え、文人たちも集まって山水画が発達した。
その色彩感覚にはそれぞれの都市の個性が反映され、蘇州は上品さ、松江はややくすんだあたたかみ、揚州は華やかさ、徽州は清らかさがあらわれているとのこと。
一番惹かれたのが、安徽省の文人画家の蕭雲従(しょううんじゅう)による「秋山行旅図巻」1657年・清時代
重要文化財で、乾隆帝内府旧蔵品。
秋の山合いを旅する一行。
奇岩や大きな松を見ながら進む。
自分も一緒に旅をした気になれる。 常設展ではないが、展示をアピールしてはいないので、落ち着いた雰囲気でじっくり見ることができるはず。
7月29日まで。
別の企画展、地下展示室の「インドの細密画」も興味深かったです(8月19日まで)