前回の、山の神古墳の裾にあった周辺案内図。 稲荷山古墳はそこから150mしか離れていなかった。
バス停「内野台北」の後ろが古墳のある小公園。
樹木の中に円墳があった。
現地の説明板。
稲荷山古墳
稲荷山古墳は、浜松市浜北区内野台4丁目の丘陵上にあります。崖沿いに位置しており、東側に平野部を見渡すことのできる好立地の古墳です。古墳の南側には、稲荷神社が鎮座しており、古墳名の由来となっています。
墳丘の形は、後の時代にかなり変えられていますが、直径36.8m、高さ4.2mの規模を誇る市内でも最大級の円墳です。
平成20年に墳丘の確認調査が行われ、墳丘が2段につくられ(2段築成)、墳丘上段の斜面に石が貼り付けられている(葺石)ことがわかったほか、古墳の周りに溝が巡っており(周溝)、そこから土師器が発見されるなどの成果がありました。
これらのことから、稲荷山古墳は古墳時代前期末~中期半ば(4世紀末~5世紀半ば)頃につくられたと考えられます。
また、埋葬施設が未発掘のため詳しいことはわかりませんが、古墳の規模や葺石の存在などから、稲荷山古墳にはこの地域の中でも有力な人物が葬られたと考えられます。
平成21年3月 浜松市教育委員会
発掘調査時のトレンチで見つかった葺石の写真部分のアップ。
墳頂へ上がらせていただく。
こちらの墳頂にも小さな祠があった。
墳頂から南方向。墳頂からはこの方向しか見通せなかった。
南側へ行って、振り返っての墳頂。
すぐそばまで、住宅地として造成されている。
東側から見た墳丘。
墳丘の北側には遊具があった。
東側に広がる眺め。眼下の馬込川流域の先に天竜川が流れる。
奥の左右に広がる緑は天竜川が削った河岸段丘で、その縁に銚子塚古墳や米塚古墳がある。距離は8km弱。
墳丘の裾には内野古墳群之碑もあった(写真では読み取れない部分があったので書き起こしは断念)
大きな筆塚も。