前回の庚申塚古墳から150m東に、山の神古墳がある。
北側から見ると進入路が見当たらない。農作業中の方に伺って、隣の踏み切り側から入れることを知った。
踏み切り脇から東側。鉄道用の機器があって一見入れなさそうだが・・・
進んでいくと説明板が。
線路に向かって立っていた。
市指定史跡 山の神古墳
前方後円墳
市指定年月日 昭和51年7月23日
本墳は庚申塚古墳の東方150m、標高5m程の砂丘に位置し、6世紀末~7世紀初頭に造られたもので、当時のスルガのクニの王墓と考えられます。前方部は古くから畑となり、墳丘南側は鉄道線路のため3分の1が削り取られています。墳丘全面に浜石による葺石が施され、昭和54年の調査では周溝が確認され、埴輪も出土しました。
本墳は当時のこの地方の繁栄のありさまを知る貴重な文化財です。
富士市教育委員会
平面図を見ると、線路でばっさり系であることがわかる。
「人面埴輪」は写真(?)ではわかりづらかった。
静岡市教育委員会発行の古墳ガイドによると、 全長41.5 mの前方後円墳。1979 年に墳丘の北隣と東隣が発掘調査されて幅 7m・深さ1m程の周溝と円筒埴輪や人物埴輪の破片が発見されたそう。
埴輪の形態から築造時期は6 世紀前半と考えられ、伊勢塚古墳、長塚古墳などとともに駿河で初めて埴輪を受容した重要な首長墳として位置づけられるとのこと。
http://www.city.fuji.shizuoka.jp/sp/kyouiku/c0403/fmervo000000rbkh-att/fmervo000000reu0.pdf
墳丘の祠の前にはコンクリ柱の屋根が。
祠の覆屋も立派。山の神に参拝した。
線路側には、かつての踏み切りの名残り?
この先200mほどで浜辺になる。
東海道線で東田子の浦駅を通る際には、2つ並ぶ古墳を車窓見学できる。
祠の裏側はさきほど迷っていたあたり。
墳丘から西側。
周りは平地だが、地形的には海岸砂丘列の微高地上になるのではないか。
踏み切りに戻って北方向。
ストリートビューを見たら、愛鷹山の左肩に富士山が写っていた。