墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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文庫の森と戸越公園、その界隈の細道 東京都品川区豊町・西品川

街はすでに葉桜ですが、満開前の2ヶ所を細道とともに。 

最初に目指したのは戸越公園。戸越商店街から南へ坂を上がっていく途中に素敵な公園があった。 個人的にはこのベンチが、今年見た桜鑑賞ベストスポット。

 

坂を上がって左折した先の戸越八幡神社に参拝。

 

江戸を越えるところなので「戸越(とごし)」

 

神楽殿の前には地元の方々が整備したベンチやソファーがあってくつろげる。

 

参道を東に出ると魅惑の細道があった。

 

道は先までつながっていた。

 

反対側からだと個人宅で行き止まりの感があった。

 

細道を出て左折すると「文庫の森」に出た。

 

その一画に見事な桜。

 

その下だけ大賑わいだった。

 

公園には池もある。

 

「文庫の森」は国文学研究資料館跡地(旧三井文庫)が整備されて2013年に開園した品川区立の公園。

かつては一帯が肥後熊本藩細川家の下屋敷だったが、1890年に三井家所有となり1918年に日本橋から三井家編集室が移転、戦後の財閥解体で敷地建物は文部省に売却され国文学資料館となった(その後、三井家関係資料は三井グループに返還されて公益財団法人が所有)

2008年に国文学資料館が立川市へ移転し、跡地を品川区が取得した、という次第。

https://shinagawa-kanko.or.jp/spot/bunkonomori/

http://www.mitsui-bunko.or.jp/archives/history.html

 

本数は多くはないが手入れの行き届いた枝ぶりだった。

 

上記から100mほどで戸越公園の入口になる。 

 

こちらも文庫の森と同様に元は熊本藩の下屋敷だったものが、石見浜田藩、伊予松山藩などを経て明治23年に三井家が所有し昭和7年に荏原町に寄付され、東京市に移管となって昭和10年東京市戸越公園として開園した。

 

門前の保育園の園庭にも桜の大木が。

 

内側から見た薬医門。平成4年に「構築」されたもの。

 

門のすぐ内側の広場。

 

一段下がった広場では、桜と青モミジが競演。

 

その背面の池。

 

南側の築山から。

 

公園を出て東急大井町線をくぐると「環状6.5号線」の工事現場(この辺りは完成している模様)

 

大井町線のガードに沿って下神明駅へ。

 

新幹線、大井町線、湘南新宿ラインの交差。

 

その先の暗渠跡に架かる小さな橋を見に行くとなんと・・・ 

 

反対側から。

 

その先、歩いてきた細道・昔の川跡。

 

橋跡の先が整備されていたので進んでいく。

 

階段を上がると、なんと橋はここに移設されていた。

 

昭和8年2月成と刻まれた親柱。

 

元の位置で写真を撮った記憶もあったが、見つからなかった。

 

ストリートビューの遡り写真で、ありし日の様子を。 

 

 現在の説明板。

古戸越橋(ことごえばし)
古戸越橋は、肥後国熊本藩下屋敷跡地(現在の戸越公園内)の池から流れていた水路へ昭和8年に架けられた橋です。その後、水路の暗渠化に伴い橋の機能は無くなりましたが、鉄筋コンクリート造の橋の親柱と高欄が現在まで残されており、当時を思い出すものとして、地域で親しまれておりました。
平成28年に拡張整備した「しながわ中央公園」への避難路として水路敷を整備する際、通行の支障となることからこの親柱と高欄を此の場所へ移設したものです。

 

「しながわ中央公園」には地面にヘリコプター用のサインもついていた。

 今週のお題「お花見」