墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光 @国立西洋美術館・上野

前庭の梅の花と、国立西洋美術館。

 

2月24日から開催されているプラド美術館展、ポスターに使われているこの絵は、巨匠ベラスケスによる「王太子バルタサール・カルロス騎馬像」(1635年頃) 

実際の作品は天地が2mを超える大作で、モデルのバルタサール・カルロスはスペイン国王フェリペ4世の長男。

ディエゴ・ベラスケス(1599年~1660年)はフェリペ4世の宮廷画家となっており、王立美術館としての歴史があるプラドには、その代表作「女官たち:ラスメニーナス」を所蔵する。

さすがに代表作は門外不出だが、本展覧会は日本スペイン外交関係樹立150周年を記念するものであり、現存するベラスケスの作品120点程のうちの7点が来日している。

 

入場口近くの地下ホールに掲げられた、その7作の人物をアップにした垂れ幕も迫力だった。

 

それぞれの絵の筆さばきには、やはり究極のウマさがあった。

迷い無く、さっと描かれていて近くで見ると無造作な感じがするが、離れて見るとピタッと決まっている。

自分は絵を描くわけでもないのに、このテクニックはもうかなわない、と思ってしまった。

国立西洋美術館のサイトには「西洋美術史上最大の画家のひとり」と紹介されている。

http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2018prado.html

 

ティツィアーノやルーベンス、スルバラン、ムリーリョなど、16,17世紀に活躍した著名画家の大作もあり、作品点数は60点あまりとそれほど多くは無いが、見どころの多い展覧会では。

 

5月27日まで。一般1600円。

 

作品紹介はこちらのサイトが非常に充実している。

http://www.e-libera.com/entertainment/2017/10/prado/

 

3月9日のBS日テレ「ぶらぶら美術館」で特集されるそうです。

 

ちなみに、今年は他にも外交関係樹立の周年が多いのではと外務省のサイトを見ると、下記が掲示されている。

 スウェーデン:150周年
 ミクロネシア:30周年
 メキシコ:130周年
 エクアドル:100周年
 中国:日中平和友好条約締結40周年
 インドネシア:国交樹立60周年

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/culture/koryu/kuni/jigyo/topics_2.html