墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

今福浄水場ポンプ室 栃木県足利市今福

前回のつづき。

足利市の水道は、こちらの今福浄水場で取水・浄水されてポンプで丘の上の緑町配水場へ送られている。

こちらも年に一日だけの一般公開。

 

場所は渡良瀬川の堤のすぐ外側にあるが、渡良瀬川からの取水ではなく地下水を汲み上げている。

 

車での来場もできるようになっていた。

 

ポンプ室は昭和5年(1930)竣工、鉄筋コンクリート造・地上1階地下1階の建物。

 

柱やその上の張り出し部が柔らかいカーブを描く。昭和初期の建築意匠によく取り入れられている「ゼツェッション風」

 

玄関扉上の張り出し部が素晴らしい。

 

足利市水道局のかつてのロゴ。周りの二重の円は「水」という漢字をもとにしている。

 

正面入口前左右の石柱は、洪水時には堰板留になる。

 

扉をくぐると明るい大空間があった。

7台の送水ポンプが設置されていて、うち3台程度が常時稼動しているとのこと。

 

現役の施設なので、ポンプは新しいものが設置されている。

 

真空ポンプで地下水を吸引しやすいように地下にポンプが置かれ、部屋は地下と1階を合わせた吹き抜け空間になっている。見学は1階からのみ。

 

階段の右には、電気設備が置かれる。

 

内側の壁も、凹凸が施された凝ったものだった。

 

建物を外側。側面から。

建物屋上周囲は「パラペット」という低い外壁で囲まれている。天樋のある位置が屋上床面のレベルになる。

 

階段のついた井戸も重厚。楕円形はポンプ井。

 

円形のものは集水井。

 

こちらの地下には直径1m以上・長さ20数mの穴の開いたコンクリートの円筒が埋められており、その円筒の中に浸み出す水を集水しているそうだ。

 

配置図には、建物西側に「水源地」が描かれている。 

 

緑町配水場のほうにあった説明パネルがわかりやすい。今福浄水場と緑町配水場がワンセットとなって足利の町に安定した水道水が提供されていることがよく理解できる。

左側に円筒形の取水施設が描かれていた。