12月2日の土曜日、皇居乾通りの一般公開に行ってみた。
乾通りの公開は平成26年春に天皇陛下の傘寿を記念して始まり、翌年から毎年桜と紅葉の時期に開催されている(前回は乾通りの樹木更新工事で実施されず)
皇居エリアは北の丸公園は常時解放、東御苑は月・金以外で公開時間があるが、吹上御苑へ入れるのは他に正月の一般参賀などに限定される。
先日、東御苑を訪ねて富士見多聞の東面を見たが、高い石垣上に築かれている西面の様子も確かめたいと思い、初めて乾通りを歩いた。
入口は大手町側の坂下門になる。内堀通りの二重橋前の交差点からパイロンに挟まれたルートが始まり、しばらく小砂利の道を進む。
坂下門に近いテントで、荷物チェックと金属探知機によるボディチェックを受けて坂下門へと向かう。
“現役”の坂下門。
くぐった先はゆるいのぼり坂。
見学ルート外の左へ上る道の先には、一般参賀が行われる長和殿が見えた。
最近よくニュースに出てくる宮内庁の建物。
乾通りは吹上御苑の西の縁で、蓮池濠に沿った直線道になる。見学ルートは北へ向かう一方通行なので、右手に濠と東御苑の石垣を見ながら進む。
石垣南端の富士見櫓をズームで。
乾通りの様子。
入場したのは10時半ごろだったが、荷物検査の行列もほとんどなく、見学ルートも歩きやすかった。通り沿いの紅葉の前で多くの人々が記念写真を撮っていた。
途中のお手洗いの建物から蓮池濠を振り返って。右端に富士見櫓が木々に隠れている。
反対側の先に、富士見多聞が見えてきた。
ところどころ、西へ向かう枝道がある。こちらには「山下通り」とあった。
「局門(つぼねもん)」の前を通り過ぎる。
石垣の苔がきれいだった。
「フユザクラ」の花も。
右手に富士見多聞(ふじみたもん)は、かつて鉄砲や弓矢が納められていた武器庫。
石垣の高さは20mある。江戸城の時代は、あちら側が本丸。
かつて本丸には「多聞」が15棟あったが、残っている遺構は富士見多聞のみ。
左手側には「門長屋」が現れた。
江戸期の雰囲気?
門の正面から。
通りに沿って紅葉が続く。
蓮池濠側の石垣には”圧倒的な手仕事感”があった。
そろそろ見学コースも終盤。
左手に「道灌濠」が現れた。
都会の中心とは思えない風景だった。
その先には存在感のある門が。
そのあたりでコースは2手に分かれる。そのまま直進で乾門へ向かうか、右へ濠を渡って東御苑に向かうか、 コースは一方通行なので戻れない。東御苑への道を選んだ。
左手には乾濠(いぬいぼり)
乾門へ向かう人々。
堤の上から蓮池濠。
横から見る石垣も迫力があった。壁面の凹凸が実戦的な雰囲気。
坂道を上ると天守台のそばに出る。
こちらに飛び出してくるような紅葉があった。