公益財団法人いわさきちひろ記念事業団が運営する「ちひろ美術館」は、西武新宿線上井草駅から徒歩8分ほどの閑静な住宅街にある。
1977年に開館した建物の設計は海の博物館(鳥羽市)や牧野富太郎記念館(高知市)を手掛けた内藤廣(1950~)
複数の展示室が廊下でつながっており、図書館や子供の遊ぶ部屋もある。
8月20日まで、奈良美智のキュレーションによる茂田井武(もたいたけし:1908~1956)の回顧展と、高畑勲の演出による「ようこそ!ちひろの絵のなかへ」展が開催されている。
https://chihiro.jp/tokyo/exhibitions/40/
https://chihiro.jp/tokyo/exhibitions/40_150101/
心に残る絵が多かったので、図録(1100円)を購入した。
茂田井武は1930年、22歳のときにシベリア鉄道でパリへ。働きならが独学で絵を学び3年後に帰国、1941年から絵本を手掛けた。
「セロ引きのゴーシュ」の挿絵は誰でも目にしたことがあるのではないか。
特に、子供時代の体験を描いた作品に惹かれた。
図録は通販でも購入できる。
https://chihiro.jp/tokyo/blog/289170/
「ようこそ!ちひろの絵の中へ」展の方は、室内でも撮影可のエリアがあった。
原画は画用紙大ほどの海辺の絵が、大伸ばしになっていたり。
明るいカフェや充実したショップもある。多くの方で賑っていた。
入場料は一般800円で、すべての展示が見られる。 ぐるっとパスで「入場」できる。おすすめです。
帰り道、上井草駅のすぐ手前。
駅前なのに大きな屋敷があった。お宅への入口。
その向かいは、このような商店街。
駅前南口にはガンダムの銅像。制作したサンライズ本社があるそうだ。
ホームには長いベンチ。上りホームと下りホームは改札を出て踏切を渡らないと行き来できない。