前回のつづき。
赤坂の台地上に聳える赤坂パークビル。三菱地所の地上30階のオフィスビル。
正面入口側と道を挟んで専福寺。
奥に「パークコート赤坂檜町ザ タワー」が聳えるが、正面のスリバチ状の空間とその先の小山が気になった。
谷側に突き出た台地は別のお寺の敷地のようなので、南に回って行ってみることにした。
赤坂パークビルの南東側はTBSの裏玄関。
そこを右に下る坂が見えた。
カーブも傾斜もきつい坂。
三分坂の標柱があった。「さんぶ」ではなく「さんぷん」
さんぷんざか
急坂のため通る車賃を銀三分(さんぷん、百円余)増したためという。坂下の渡し賃一分に対していったとの説もある。さんぶでは4分の3両になるので誤り。
曲った先も長く続いていた。
丸い輪っかは真空コンクリート真空リング刷毛引き仕上げ工法というそうだ。
カーブの外側から。
坂下も直角に曲る、クランク状の坂だった。
坂に沿って美しい築地塀があった。
港区の文化財の標柱。
港区の文化財 報土寺 築地塀(練塀)
報土寺の練塀は、坂の多い港区の中でも特に急坂として知られる「三分坂」に沿って造られており、塀が弓なりになっている珍しいものです。練塀は区内では残されているものが少なく、江戸の寺院の姿を今に伝える貴重な建造物といえます。
平成10年9月1日 東京都港区文化財総合目録登録 東京都港区教育委員会
確かによく見ると、湾曲の壁面だった。
境内には江戸時代に大関を22年間、250勝10敗の大業績を残した雷電為右衛門の墓がある。
別の日、門が開いていた時。
雷電のお墓への案内。
本堂の裏手に墓地。
その一画の雷電の墓。
境内には井戸もあった。
報土寺の脇の道を進んでいくと、種徳寺(しゅとくじ)の境内に出た。
台地上の墓地へ続く道を上らせていただいた。
台地上の林の中は墓地だった。大きな五輪塔にお参りした。
そこから東側の眺め。左下が種徳寺の本堂。
その先に「パークコート赤坂ザ タワー」
右手には赤坂パークビルと、右奥にTBS社屋。
パノラマで。エアポケットのように静かな場所だった。