前回のつづき。
七輿山古墳の南側の台地上に2基の円墳が仲良く並んでいた。
左(北側)が平井地区1号古墳。 立ち木は墳丘の向こう側にある。
カメラのストラップが写りこんでしまった・・・
説明板。
県指定史跡 平井地区1号古墳
所在地:藤岡市三ツ木字東原249-9ほか
所有者:藤岡市
本墳は直径24m、高さ3.5m、二段に築かれた円墳で、幅広の基壇を有する。石室は北に開口する横穴式両袖型石室で、羨道、玄室からなり、大きさは6.8mである。壁面は凝灰岩の切り石積みで、随所に切り組みの手法を取り入れている。
出土遺物は墳丘上から家・大刀・靭・帽子・鞆などの形象埴輪、須恵器、土師器などが、石室からは装飾大刀・直刀・挂甲・鉄鏃・馬具・耳環などが出土している。特に、装飾大刀の銀象嵌円頭大刀・単鳳環頭大刀は貴重なもので、群馬県指定重要文化財に指定されている。
出土遺物などから6世紀後半に造られたと考えられる。
平成6年12月15日 群馬県教育委員会 藤岡市教育委員会
石室開口部は埋め戻されている。
平井地区1号古墳の墳丘から見た皇子塚古墳。
その右奥には藤岡市藤岡歴史館。
北側は鏑川に向かって標高が下がる。
うっすらと赤城山。
東側、台地の縁に小円墳があった。
平井地区2号墳(?)
平井地区2号北古墳(?)
昇寛さんのサイトには中の石室の写真もある。
地面にはタンポポが咲き乱れていた。
こちらが皇子塚古墳。南側から。
こちらも説明板がある。
県指定史跡 皇子塚古墳
指定日:平成4年5月15日
所在地:藤岡市三ツ木字東原247番地ほか
所有者:藤岡市
本墳は直径31m、高さ6m、4段に築かれた円墳である。内部構造は両袖型横穴式石室で、羨道、前室、玄室からなる複室構造である。石室の大きさは全長8.33m、前庭部を含めると12.6mになる。県内では例の少ない複室構造の石室を持つ古墳で、保存状態も良好である。
石室は前庭部から前室までが河原石の乱石積み、玄室が凝灰岩の切り組み手法を取り入れた截石積みという特徴がみられる。
出土遺物から6世紀の後半に築かれ、7世紀前半まで追葬が行われたと考えられる。
群馬県教育委員会 藤岡市教育委員会
皇子塚古墳の墳丘から見る平井地区1号古墳。
枝垂桜の並木道を横切って、藤岡市藤岡歴史館へ向かった。
つづく。