前回のつづき。
いよいよツアーのクライマックス、橋脚内部に下りていく。
運転室下のドアを開けると狭い入口がある。狭い梯子を4m近く降りるので、見学者はここでハーネスを使う。
降りた先に広がる空間。左上の明かりの場所からは階段で降りてきている。
こちらが説明パネル。立っている場所は隅田川の水面より少し低い。
左に延びる橋桁は約1000トンあるが、右側の根元部分に1000トンの錘を入れてバランスをとっている。
ギザギザとかみ合った歯車でモーターを回すと錘の部分が下がって橋が上がるという仕組み。
見上げると千トンの錘。上の図の「かなづちの頭」の面。
今でも橋の中央部分はこの錘でバランスがとられていることになる。
その端にある歯車。右の歯車が回るとその動きが全体に伝わる。
錘はひとつ125kgの部品の集積だった。8000個?
下の左右の台座が上から動いてきた錘(かなづちの頭の面)を受け止める。
一行は運転室の反対側へ登る階段へ向かう。
中段から大空間を見たところ。右上が錘の集合体で橋の跳ね上げ時は左下まで動いていた。
歯車を動かすモーターや減速機が中段にあった。
リベットだらけの橋の端。
全体の重さを受ける「軸」の部分。なんとベアリングは使われていないそうだ。
その脇にはトイレも。
その先に、橋の下を覗けるポイントがあった。
金網のスキマから。
巨大な六角レンチ。
再び大空間に戻り、中段の直流モーター脇を通る。
帰りの登り道。
真横に大きな歯車。
その下に、橋を動かしていた歯車。
話は横道にそれますが、10/21のタモリ倶楽部は東京海洋大学百年記念資料館の「歯車モデル」の特集でした。前に行きましたが面白かった。
そのときにゲストの方が言われた「歯車が欠けたら社会は回らない。”社会の歯車”でなんでいけないんだ」というコメントがよかったです。
閑話休題。
ちょっと錆びが浮きはじめた側面。
造ったのは渡邊製鋼所。
壁の配管も見応えがあり。
最後に梯子でもとの世界へ。
橋脚の間のかつての開閉部分の鉄骨がそのまま足元でギアや錘とつながっていると思うと感慨がわきました。
橋脚から岸側は固定部分。
こちらは車道部の天井組みが見事。
花崗岩の側壁をなでながら戻りました。
ご説明・ご案内いただいた係りのみなさまには大変お世話になりました。とても貴重な体験ができました。改めて御礼申し上げます。
次回は子どもを連れて参加したいと思います。