いつも興味深く拝見しているこちらのブログで知った展覧会。ブログ主の八馬さん自身も企画に関わられている。
まだ2ヶ月近く開催期間を残すが、そういう場合に限って気づいたら終わっていたということがあるので忘れないうちに行ってみた。
入口から地下の展示室へ下りていく。こちらの施設も三脚・フラッシュなしで撮影可。
三角形のサンクンガーデンにはKOMATSUのダンプの実寸図。
最初の部屋、壁一杯に描かれた、建築家・田中智之氏による「都市の風景 渋谷駅の解体」2011年
解体に先立って描かれた透視図はおそろしい密度。
こちらはその向かい側に掛かる、ヤマガミユキヒロ氏による「六甲山からの眺望」(2013年)
白地に細い線で描いたキャンバスに、光や雲の動きが7分近く投影される。
時間の経過とともにダイナミックに変化する景色は見飽きることがなかった。
こちらは、桐山孝司・東京藝術大学大学院映像研究科教授と桒原寿行・東京藝術大学COI特任助手)による「土木で遊ぶ:ダイダラの砂箱」
砂山を動かすとその通りに等高線が変化する「砂場遊びを通して土木の設計者となれる映像インスタレーション」
こちらは線ではなく色で区分されるバージョン。一心不乱に地形を様々に変化させている方がおられた。
こちらは、「設計領域」土木・建築設計事務所による土木の質感を体感できるマンホールやアスファルトの作品「人孔(ひとあな)」
ヘルメットをかぶってマンホールに入る疑似体験ができる。
こちらは「つなぐ」というテーマの、渋谷駅構内模型(2013年)
田村圭介(建築家)+昭和女子大学環境デザイン学科 田村研究室
地下5階、地上3階の複雑な構成の渋谷駅構内を、土木がつないでいることを模型を通して知ることができる。、
埼京線のホーム南端から。
右下が東急・副都心線ホームになる。
山手線外回りホームから最上部の銀座線入口に登る階段のあたり。
ちなみに東京メトロのサイトにはエッシャーの絵のような労作がある。
こちらは「つく」がテーマの、版築で頑丈につくられた「山」
公益社団法人 日本左官会議(挾土秀平、原田進、小林隆男、小沼 充)
まるで横穴式石室レプリカのよう。実際、古墳もこのような工法でつくられたはず!
並んだ食品サンプルは「ダムとカレーと私」
壁には映像作品が流れていた。
出演:宮島 咲/映像:ドローイングアンドマニュアル/制作協力:柿木原政広
「みなかみダムカレー・アーチ式」
「鉄道遺構・再発見」展でも展示があった、北海道・士幌線跡のタウシュベツ橋。
大きく引き伸ばされた写真は迫力があった。写真は西山芳一氏。
他にもインパクトのある映像作品、立体作品が幾つもありました。
見終わってミュージアムショップで。
「土木写真家 西山芳一が選ぶ名土木マップ」が掲示されていた(非売品)
これぞ”土木の遺産”
調べていたら土木学会が選奨する公式な土木遺産のサイトもありました。土木学会選奨土木遺産
こちらはテトラポットのクッション!
2016年9月25日まで開催。火曜休館。一般1100円。
21_21 DESIGN SIGHT - 企画展「土木展」 - 開催概要
美術館建物の背後から。正面が六本木ミッドタウン、右にちょこんが六本木ヒルズ。
振り返ると赤坂方面に下る歩道があった。右が港区立赤坂中学校。左は赤坂9丁目北地区
平成29年度には44階建ての共同住宅・複合施設が建つ。
港区公式ホームページ/赤坂九丁目北地区第一種市街地再開発事業
坂の途中の中学校の門。
振り返ったところ。
坂下の赤坂通り側の入口から。かなりの標高差だった。