墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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那覇まちま~い「小禄に残る古道を歩く」ツアー・1

前回と同日(4月中旬)だが、午後からの別のツアー。

パンフにあったコース紹介は下記のとおり。

那覇の南に位置する小禄で、戦前の集落風景をまだ残している地区を歩きながら沖縄の信仰と習慣を学ぶコースです。 

集合場所は同じ場所、ゆいレールの奥武山公園駅だったが、今回は駅の南西側の小禄(おろく)地区を歩く。

今回のツアー参加者はガイドさん以外に5人。自分以外は女性だった。

 

はじめに”ゆいレール”の真下を通る県道221号を西へ上っていく。するとその大きな通りの歩道脇に井戸があった。

こちらは「ヒーザーガー跡」

ヒーザーガーは小禄のムラガー(村井戸)の一つで昔の水量は、もっと豊かであったとのこと。

”後原(くしばる)ヒージャー”という正式名称もあるが、「ガー」も「ヒージャー」も井戸の意味になる。

小さい「ガー」を「ヒージャー」というが、井戸の形がヤギの下顎のようであることに由来するそうだ(沖縄料理のメニューによく見かけるが、ヤギをヒージャーという)

 

県道に面した側は勢いよく水が出ていた。県道が新たに整備される前はこちら側向けて井戸が設けられていたそうだ。

 

その井戸のそばの細い階段を上っていく。

 

途中から段差の高さがまちまちになり手作り感が出るが、手すりもあって親切。

 

上から振り返って。

 

その少し先から振り返って。いきなり素敵な路地裏が始まっている。

 

以下はパンフの「ナカミチの裏道」の説明。

ヒーザーガーの後にある階段を上がっていくと感じの良い裏道が奥まで続いています。子どもに戻った気分で路地裏を探検して歩き回ると新たな発見があるかも知れません。

 

鬱蒼と植物が繁茂している私有地だが、自然石を積んだ石垣が味わい深い。

 

石垣の隙間から花が。

 

ハイビスカスも。

 

色も種類も豊富で、植物園のようでもあった。

 

御嶽(うたき)のような石積み。

ガイドの方の話によれば、昔は子どもを叱る際に御嶽の前で立ってなさいというと、子供たちはそれだけは勘弁と泣いたという。さてなぜでしょう、とのクイズも。

 

答えは、ハブが怖いから。

ハブは石の隙間の穴を好むので、石垣に手を近づけないほうがよいとのアドバイスがあった。

自分は近寄れなかったが。

 

ウラミチはさらにいい感じで続いている。

 

まさに裏路地。

 

そこここの庭や塀の花もきれい。

 

 那覇の花。上から読んでも下から読んでも…

 

こちらのコースも丘陵の斜面に沿っているので、枝道は片方が上り、反対側が下りなる。こちらは入らなかった上り道。

 

道はゆるやかにくねっている。

 

車が通る道に出て少し行くと、駐車場脇にコンクリートの開口部があった。

 

かつては井戸だったとのこと。金網越しに中を覗くと水を湛えていた。

 

左手が少し開けてきた。下る道は結構な急坂。

 

道の両脇に家が建ち並んでいたが、ちょっとした広場が現れた。広場の端には小さな祠と、ミーガーモーと刻まれた石碑があった。

解説によれば、ここはその昔「ミーガーモー」と呼ばれていた小禄村のアシビナー(遊び庭)だった。祠には原石(はるいし)と呼ばれる石が祀られている。

 

広場からの現在の眺めは、このように建物が立ち並ぶが、かつては国場川の流れも見渡せた。

昔は月夜の晩などにアシビナーに若い男女が集まり三線に合わせて歌ったりしたそう。

参加者で首里の女性が二人おられて、若い頃はそのような集まりが実際あったとかの”体験談”を話されていた。

つづく。