前回のつづき。
夢見ヶ崎の南東端まで行ったのちに、台地の西縁を北西へ向う。途中で遠望の効くベンチがあった。
展望台のある広場へ戻る。別の場所の古墳のサイズを示す杭がここにもあった。
3号墳は西側の斜面にある。
説明板。 こちらの表示は加瀬「山」となっていた。
加瀬山第3号墳
夢見ヶ崎動物公園内に存在する加瀬山古墳群は、矢上川の東方、標高28m~32mの細長い独立台地上に位置しています。
昭和45年、神奈川県教育委員会が実施した墳丘調査では、円墳9基が確認されました。
そのなかの第3号墳は、7世紀後半に築かれた南方に入口をもつ横穴式石室墳です。昭和28年の発掘調査では、鉄釘、麻織断片、成人男子人骨片が発見されています。現在、石室は内部を補強し、保存してあります。
昭和60年10月 川崎市教育委員会
整備された階段を降りていく。
その先、フェンス囲いのそばに入口があった。
こちらには最近立てられた説明板があった。
加瀬台3号墳
この古墳は7世紀中頃に築かれました。主体部は南側に入口をもち、玄室のまえに前室をもつ特異な構造で、複室構造の「横穴式石室」とよばれます。石室の石組みは、石に面取りの加工を施して積み重ねたもので、切石切組の手法によるものです。これは仏教の伝来にともなってあらわれた寺院建築の技術を取り入れたものでした。
昭和25年(1950)の調査では、人骨・鉄釘・麻織断片・須恵器小片が発見されました。
平成23年3月 川崎市・日吉郷土史会
まわりこんでいくと開口部があった。
しゃがんで撮影。右が降りてきた斜面。
柵の内側にカメラを入れて撮った。側壁が斜めにせり上がる見事な石組み。
手前が前室、奥が玄室。前室天井の手前側はかなり補修がはいっている。
昇寛さんのサイトによれば、前室は奥行き2.05m。玄室は同2.37mで高さも1.85mにもなる。川崎市加瀬台古墳群3号墳 » 埼群古墳館