墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

「ゴーギャンとポン=タヴァンの画家たち」展 @パナソニック汐留ミュージアム

黄色とピンクがほぼ一様に塗られた背景に大人のような表情をした子どもがいるこのポスターの絵に惹かれ、会場に足を運びました。

ゴーギャンとポン=タヴァンの画家たち」展 ゴーギャンのもうひとつの楽園。

副題には南洋のタヒチだけでなくブルターニュ半島のポン・タヴァンも、ゴーギャンにとっては魅力的な「楽園」だった、というテーマを表しています。

 

公式サイトによれば、変化に富む風景や古い伝統文化が残り、滞在費の安いポン・タヴァンはゴーギャンが訪れる以前から芸術家に人気の土地でした。

ゴーギャン1886年夏から何度かここに滞在して制作に励み、エミール・ベルナールやポール・セリュジエとともに、その先にはモーリス・ドニへと、印象派~総合主義~ナビ派象徴主義への大きな流れを生み出します。

 

出品作品は、ブルターニュ地方のカンペール美術館とブレスト美術館、デンマークのニイ・カールスべルグ・グリプトテク美術館などから、ゴーギャンを核としたポン=タヴァンの画家たちの作品、日本初を含む73点。

 

作品の見どころも公式サイトに。

ゴーギャンとポン=タヴァンの画家たち展 | 汐留ミュージアム | Panasonic

 

ゴーギャンは11点、そのうち油彩は6点と限られますが、ポスターにある「二人のこども」や、「玉ねぎと日本の版画のある静物」(どちらも1889年ごろ、コペンハーゲンの美術館所蔵)などは見るチャンスが非常に限られる作品だと思われます。

後者の作品は、セザンヌ的な静物のテーマですが、画風にゴーギャンの個性が表出しているところが興味深いと思いました。

ポン・タヴェンでゴーギャンの周辺に集った多数の若い画家たちは、金持ちもいるし、そうでないものもいるし、19世紀末フランスでは多様な階層から画家を目指した人たちがあったのだなあと感じました。

個人的には、ロドリック・オコナーの「月明かりの公園」(ブレスト美術館所蔵)に惹かれました。

ホームページで割引券を印刷すると100円引きの900円になります。適度に(大きくなくて疲れない)美術館だと思いますので、ふらっと訪ねるによいかと思います。

12月20日まで。

 

ちなみに、 ポン・タヴァンはブルターニュ半島の南側の海岸側にあります。

フランスの地域圏 - Wikipediaによれば、下記の地図の6番がブルターニュの地域圏。

面積は2.7万km²なので、四国1.8万km²の1.5倍。

(県にあたる行政単位はもっと細かいようです)

FranceRegionsNumbered.png

 

ブルターニュ - Wikipediaによれば、ブルターニュの呼び名はラテン語のブリタッニア(ブリトン人の地)であり、由来はグレートブリテンと同じです。

古代のケルト文化が残るエリアで、日本で例えれば縄文からの文化が色濃く残っているように感じられる東北のどこかを想像してみてもよいのではないでしょうか。

 

自分はブルターニュとノルマンディーのエリアを混同しがちでしたがそれは4番に含まれ、音が似ているブルゴーニュは3番でした。