森ビル株式会社が開催している子供向けワークショップ「ヒルズ街育プロジェクト」に応募したら当選したので親子で参加した。
会社サイトによれば2007年から継続している「楽しく学びながら、次世代の都市のあり方を共に考えていこうという試み」で、これまで6000名以上が参加しているとのこと。
2015年夏の探検ツアー|ヒルズ街育プロジェクト|森ビル株式会社
六本木ヒルズのオフィス棟入口に集合して高速エレベータで高層階へ上がり、会場に入ると、大きな部屋に東京の街が広がっていた。
通常は非公開の巨大ジオラマ。
かつて六本木ヒルズのオープン当初に、森美術館で一般公開していたのを見た覚えがある。
ワークショップが始まる前に、みんなでジオラマ見学。
縮尺は1000分の1で、身長160cmだと地上1600mからの視点となる。人の背丈は1~2mmなので寝そべってもその視点にはなれない。
手すりも何もないので、自分の方がハラハラしてしまった。
ワークショップは、数人ずつのグループに分かれて紙製のブロックやサインペンなどのグッズを使い2020年に向けた街の一角をつくるというもの。1時間ぐらいかけて話し合って最後に発表を行う。ユニークな発想もあって面白かった。
森ビル広報部の方が何人も出てくださって子供たちに対応していただいた。大変御世話になりました。
会場は高層階にあったので晴れていれば窓の外にも広がる都市風景が見えたはずだが、この日は霧雨で全く展望がなかった。
しかしジオラマを眺め始めたら、子供たちの作業する時間もあっという間に過ぎて、まだ見足りないという状況だった。
ジオラマは、正確な四角形ではないが北限は東京スカイツリー(池袋は含まれず)、南限は羽田空港、東限は葛西臨海公園、西限は新宿高層ビル街となっている。
以下、写真が40枚以上になってしまったので、お時間あるときに・・・
下の写真右が北側の辺。
左にボケているのは東京スカイツリーの大展望台。スカイツリーにはまだ未探訪だが西方向はこのように見えるのだろう。
北辺は東京大学(手前)や不忍池(左端)にかかっていた。中央から右上に向かうのが本郷通り。その右は菊坂や鳳明館があるエリア。
こちらは吾妻橋のアサヒビール本社。ビルのオブジェも丁寧に再現されていた。
下町のあたりは建物が模型ではなく写真処理になっている部分もあった。
台の上から撮ったので高度がある。中央右から左に流れるのが隅田川。右上が丸の内界隈でその先が皇居。
中央のまっすぐな川は家康が開削させた小名木川。東側から見たところで上が隅田川。
下にクローバー橋 が見えるがこのあたりは写真処理。
荒川河口付近、葛西臨海公園の東側から。中央は湾岸高速道。
こちらは市ヶ谷の北から南方向。中央やや右に航空自衛隊市ヶ谷基地。その向こうに赤坂離宮と迎賓館。そこから左下へは外堀が続く。左の緑が皇居。
東京大学の上空辺りから南方向。右下が東京ドーム。正面に皇居、面積1.4平方km。
皇居前広場(皇居外苑)から左奥の日比谷公園まで緑が続いていくのがわかる。
北東側から見た丸の内エリア(中央) 奥に皇居、赤坂離宮、明治神宮と緑が続く。
左下に浜離宮、その縁に汐留ビル群。中央の白く建つのが虎ノ門ヒルズ、左に東京タワー。
南側からみた虎ノ門、神谷町界隈。中央の白いビルはアークヒルズ仙石山森タワーで、その右後ろぐらいに建て替え目前のホテルオークラ東京が隠れている。
仙石山森タワーの2、3本右の、四隅に青いストライプのある高層ビルは、実際にはまだ着工していない(仮称)虎ノ門4丁目プロジェクト・森ビルであることがグーグルマップの航空写真を見てわかった。
おそらく木場公園の上空あたりから南西方向。正面にレインボーブリッジ、手前は豊洲のマンション群。まん中の運河の左の埋立地に築地市場が移転して豊洲新市場 になる。
ちなみに右端の川が隅田川、その左に月島、細い運河を隔てて晴海ふ頭、左端が有明でその奥にお台場がある。
南側からみた東京ビッグサイト(中央)
こちらも南側から見た青海コンテナターミナル。先月に写真中央にあるテレコムセンターから見たときは広いと感じたが、以下の他の場所と比較するとそうでもなくなる。
東京湾、南から見た東京ゲートブリッジ。海面の模様は天井の蛍光灯が反射したもの。
ゲートブリッジの南西には現在埋め立て中の広大な土地が広がる。グーグルマップでざっくり測ると運河の北と南を合わせて6平方km、皇居(1.4平方km)の約4倍、羽田空港(11平方km)の約半分ぐらいの広さになる。将来どうなるのだろう。
羽田空港を南から。着陸態勢よりは高い位置?
模型を見て、あらためて空港の大きさを実感した。
羽田の北の、新幹線大井車両基地と東京貨物ターミナル、大井コンテナ埠頭があるエリアも広大。
その西に運河を隔てて広がる大井競馬場と平和島ボートレース場。
品川上空から北方向。手前の緑は三菱開東閣。その先に品川駅&ビル群と、再開発を待つ旧田町車両センター。
ジオラマの南辺は林試の森にかかる。その右上は目黒不動。
山手線内南西では目黒自然教育園の緑が目立つ。その上の三角の緑は有栖川宮記念公園 。
村野藤吾設計の目黒区総合庁舎。右上は中目黒駅周辺ビル。
渋谷上空から中央に六本木ヒルズ。
明治神宮上空から東への緑は表参道。その左の三角は表参道ヒルズ。
新宿上空から南東方向。左下が新宿御苑。
いまは更地の旧国立競技場も健在。
新宿の高層ビルの林立ぶりは目立つ。
以下は個別にズームイン。
赤坂離宮。中は結構起伏があるようだ。
先日訪ねたばかりの戸山公園。
こちらも行ったばかりの早稲田大学構内。左に大隈講堂、右に「えんぱく」が見える。
このあたりがジオラマの北限。
こちらは南西の縁にあったTOC(テーオーシー)。
北側から見た靖国神社。
東京ドーム を北から。その手前は文京区シビックセンター。
江戸東京博物館と国技館。
隅田川を北側から。勝鬨橋の先に新しい橋がすでにかかっていた。
中央通りと日本橋(下部の高速の下)
東京駅付近。ズームしてやっと駅舎が見えた。
五反田の島津山。旧島津公爵邸(清泉女子大学本館)が確認できた。
目黒区元競馬場のあたり。競馬場跡にそって細い道路がカーブしているのがわかる(スマホ画面では無理か)
ランドマークがないところも、エリアとエリアがどのようにつながっているのかがよくわかって、自分にとっての発見が沢山あった。
ニューヨーク中心部や上海の一角も同じ縮尺で作られており、都市の比較ができて興味深かった。
マンハッタン島南端から。
セントラルパーク上空から。右下がメトロポリタン美術館。
こちらは上海。
こんな比較も。わかりますか?
↓
↓
↓
↓
エンパイア・ステート・ビルの同縮尺模型が新宿に!
模型制作の過程パネルがあったが、考えただけで気が遠くなった。ビルの側面の写真はどうやってとったのだろう。
沢山の方々の膨大な時間の積み重ねで出来上がった「大作」だと思います。
堪能させていただきました。
関係者のみなさま、誠にありがとうございました。
なお当日は「自由に見てださい」ということで個別の建物についての説明はスカイツリーなど限られたものでしたので、以上の写真の建築物については「多分そうである」ものも含まれているということでご容赦ください。