墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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豊洲新市場 東京都江東区豊洲

前回のつづき。 

ゆりかもめ、終点豊洲の2つ手前の「市場前」駅。360度工事中の眺めだった。

南側の巨大な建物。

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西側の建物。

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北側。晴海ふ頭とをつなぐ2本目の橋は完成間近の雰囲気。

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東側。豊洲方向。

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市場移転の状況はどのようになっているか調べてみた。

 

東京都中央卸売市場のサイトにある、4年前の「当初予定」

上記での金額試算は2011年2月時点で、総費用3926億円に対し財源が1446億円不足しているが、現在の築地市場跡地売却収入を一部充てることになっていて「(築地市場の)立地特性を十分活かし、都民全体の貴重な財産として、東京のまちづくりに貢献するものとなるよう、今後、都全体で慎重に検討していきます」とある。

 

その後の2013/12/28の記事。

 

下記は、その後の2014/7/10の記事。

移転総費用は4500億円と、500億円以上膨らんでいる。築地市場売却費頼みの度合いがより高まっている雰囲気。

 

今年になっての2015/3/19では、総額5884億円と、当初の3926億円から1958億円膨らんでいる。

 

昨今のニュース報道では新国立競技場にスポットライトがあたっていて、当初予算1300億円だったところが2520億円へと1220億円膨らんだことが大きく報道された(2000億以下での仕切り直しで一旦沈静化)

その一方で、こちらの移転費用の方が膨らんだ額は大きい(+1958億円)

増額分だけで、もうひとつ新国立競技場を作れるほどになっている。

 

そんな中で先週7/18(金)に、豊洲新市場のオープン日が2016/11/7と報道された。

 

財源のアテとして、やはり築地市場の売却益(3500億円)が前提となっているが、現時点(2015/7)ではネット検索では様子が見えてこない。

 

下記のサイトによれば、確かに築地市場駅周辺の坪単価は約500万円なので230,000÷3.3×500=3485億円との単純計算になる。

 

築地市場売却益が目論見通り3500億円となり、「一部充当」でなく「全て充当」とすると5980億円となるので「収まる」のかも知れないが・・・

東京都の新国立競技場建設費用負担にも影響してくるのではないか、と思ったら東京都の歳入(2015年度予算)って6兆9520億円にものぼるのですね。

平成27年度(2015年度)東京都予算案の概要/計数表一般会計 歳入予算 款別内訳 |東京都

 

築地市場は敷地が23haと広大なことから、一括での売却ではなく区画に分けての売却が検討されているそうですが・・・(ちなみに東京ビッグサイトは24ha)

 

移転先場所での話も見通しがクリアでない。

豊洲市場には観光商業施設を併設するが2015年になってから手を上げていた2社の大和ハウス工業と喜代村(すしざんまい)が撤退を表明。2015/9に再入札をする予定になっている。

 

自分は東京都民ではありませんが、「(築地市場の)立地特性を十分活かし、都民全体の貴重な財産として、東京のまちづくりに貢献するものとなる」ことを是非実現していただきたいと思います。

 

豊洲駅で降りて道路から見上げた軌道はカーブで終わっている。

当初は勝どきまでの延伸計画があったが進展していないようだ。

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