前回のつづき。
堺市役所展望室を降り、堺東駅に戻って南海高野線で一駅先の三国ヶ丘駅で降りJR阪和線百舌鳥(もず)駅まで古墳の周囲を歩こうか、と思っていたところ、堺市立博物館前を通るバスがちょうど駅前に停まっていたので乗ってみた。
バスは一旦逆方向の西へ向かったが市立病院を過ぎて府道197号(大仙古墳の「底辺」を通る)を左折し、ゆるい上り坂を上がっていくと大きな緑と道沿いの柵が現れた。
かつての海側からのアプローチだったが、古墳が微高地上にあることが体感できた。
バス停を降りて遥拝所がある方へ向かう。
途中にあった道標。拝所(正面)まで50mだが、逆から回ると2.8km。
すぐに左手に玉砂利が敷かれた広場が現れた。この日はボランティアガイドの方がいらして解説を聞くことができた。
内側から3番目の濠。
柵の先端から鳥居。前方部の裾の中心から墳丘を見ていることになるが、山を御神体にした神社のようで古墳(人工物)との認識はできなかった。
仁徳天皇陵(大仙陵古墳)国内最大の前方後円墳
墳丘長486m 高さ35m 5世紀中頃築造
体積は140万立方メートルで、古市古墳群の主墳誉田御廟山古墳 の143万立方メートルより若干少ないようだが、それでも東京ドーム内の空間を12%上回る。
どのようにしてつくられたかは、こちらの本でよくわかる。
巨大古墳―前方後円墳の謎を解く (日本人はどのように建造物をつくってきたか (6))
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拝所には宮内庁による立札があった。
仁徳天皇 百舌鳥耳原中陵
一、みだりに境内に立ち入らぬこと
一、魚鳥等を取らぬこと
一、竹木等を切らぬこと
宮内庁
ガイドの方の話を聞いていたら狸が現れた。夜行性なので昼に見られるのは珍しいとのこと。
内側から2番目の濠。鳥居の先、後ろの墳丘の手前に1番内側の壕(幅70m)があるが見えない。
ガイドの方におすすめの場所を聞くと履中天皇陵がよいと聞き、そちらに向かうことにした。博物館のある公園の南東端にある人工古墳からの眺めもよいと伺った。
一旦外に出て、観光案内所に立ち寄った。地図やパンフ等有益な情報が得られる。こちらでいただいた小さく折りたためるウォーキングマップはとても役に立った。赤い四角が案内所の位置。右下が履中天皇陵。
まず道路の信号を渡って堺市博物館へ向かった。
つづく。