墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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「山口小夜子 未来を着る人」展 @東京都現代美術館

前回のつづき。

6/21の日曜日の17時過ぎに会場にはいった。同時開催の「他人の時間 TIME OF OTHERS」展で予想外(恐縮です)に時間を使ってしまい、こちらの方が閉館間際になってしまった。

山口小夜子展は1970年代からアジア人初のトップ・モデルとして世界で活躍したファッションモデル・デザイナー山口小夜子(1949~ 2007)を「対象」とした展覧会。

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資生堂など数多くの企業CMにも出演。当時のポスター、映像も展示されていた。

写真や実物の服など展示物は豊富。混雑というほどではなかったが観客は多く(行列はないが映像展示の小部屋は満杯)、知名度、人気の高さを示しているようだった。

 

以下は公式サイトより部分引用。

彼女が晩年の数年間、若い世代の表現者たちと、ファッション、音楽、映像、演劇、朗読、パフォーマンス、ダンスなどが混在する実験的な試みを行っていたことは、これまで十分に紹介されてきませんでした。本展覧会は、彼女の生涯を振り返りつつ、常に時代の先端を走り続けたその遺伝子を未来へと渡すものです。その軌跡を通して、世界を視野に独自性を形成していった70年代以降の日本文化の、極めて重要な一断面が明らかになるはずです。

 

最後の部屋は撮影可。揺らめく光と音楽の中でマネキンが生きているようだった。

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作家として出品しているのは、生西康典、掛川康典、宇川直宏 、エキソニモ、森村泰昌、山川冬樹など。他にも著名な写真家多数。

モデルという仕事は端的に言えば、「ファッションを引き立たせる人形になる」「アーティストの素材となる」ということになると思うが、自分を「ウェアリスト:着る人」と称した彼女自身はどんな方でどのような思いで活動されていたのだろうと興味が湧いた。しかし残念ながらそれらの展示をきちんと見る時間がなくなってしまった・・・

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ご興味ある方は時間に余裕を持って行かれるとよいかと思います。今週末(6/28)までです。

会場内の写真・動画は下記の取材レポートが詳しいです。

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