墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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旧安田庭園 両国公会堂(本所公会堂) 東京都墨田区横網(よこあみ)

5/5の日、混雑していた江戸東京博物館は避けて、すぐ北の庭園に向かった。

下は博物館敷地内にある徳川家康の石像。(社)江戸消防記念会が博物館開館の1年後の平成6年4月に建てて東京都に寄贈した。

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日差しが強くお顔が蔭になってしまったが、柔和な顔立ち。

 

石像から両国中学を右手に見ながら歩道を進むと旧安田庭園の裏手に出る。公園入口へ回っていく途中に昔風の民家があった。

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さらに50mほど行くと公園入口があった。

・旧安田庭園 入園無料 9:00~16:30

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入口脇の説明板より。

沿革

この地は元禄4年(1702)、後の常陸国笠間藩五万石の藩主、本庄因幡守宗資が下屋敷として拝領し、この庭園は、宗資が築造されたと伝えらていれる。中央に「心」字をかたどり、隅田川の水を引き入れた池を配し、潮の干満によって変化する景観を楽しむ、いわゆる潮入り池泉廻遊式庭園である。

明治になって旧備前岡山藩主池田章政邸となり、明治24年(1891)安田財閥の創始者初代安田善次郎氏の所有となった。安田翁の逝去後、家屋及び庭園は大正11年(1922)東京市に寄付された。

大正12年(1923)9月1日の関東大震災により、壊滅的な被害を受けたが、残った地割り石組みを基にして復元工事を行い、旧安田邸宅跡は寄付者の名前を冠して「旧安田庭園」と命名した。昭和2年(1927)に民間篤志家の寄付による庭園として初めて一般に公開された。

昭和42年(1967)、東京都から墨田区に移管されたのを機に、全面的な改修工事を行い、昭和46年(1971)に名園といわれた往時の姿に復元した。

平成8年(1996)明治時代の代表的な庭園として、東京都の「名勝」に指定された。(後略) 墨田区

 池がかなりの面積を占める。

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その池には鯉や鴨、岩には亀。アップダウンのある小路を、石橋を渡りながら、ゆったり一周した。

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 紅葉の若葉が目に鮮やかだった。

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高さ3~4mの見事な緑泥片岩。

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つつじも綺麗だった。

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 何気ない石に説明板があった。

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 駒止石

 三代将軍家光の寛永年間の半ばにあたる八年(1631)に秋の台風に見舞われ隅田川は大洪水となりました。

本所側の被害は特に甚大で、これを憂慮した家光は、その状況を調べさせようとしました。

しかし、あまりの濁流に誰もが尻込みをする中、旗本阿部豊後守忠秋が進み出て、現在の柳橋の辺りから、馬を乗り入れました。忠秋は、馬を巧みに操って川を渡り、被害状況を調べて回りましたが、その際、馬を止めて休息したところが駒止石です。

当時、この辺りに住んでいた人々が、忠秋の徳を敬い、この地に駒止稲荷を祀りました。

石の背後に駒止稲荷があった。

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見るべきところはいろいろあるが、庭園の主役はこの建物のように思える。

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・両国公会堂(本所公会堂)

安田財閥の寄付金により東京市政調査会が建設した800席ほどのホール。竣工は大正15年(1926)で、設計は森山松之助。新宿御苑 台湾閣、片倉館(諏訪市:重文)等が現存する他、台湾総督府営繕課在任中に台湾総督官邸、台北州庁、専売局など数多くの官庁建築を手がけた方だそうだ。

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庭園側からは入り口がなく、一旦国技館側の出口から外に出た。

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残念ながら老朽化のため平成13年3月末で使用停止となっていた。

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下記の方のブログには内部の写真(2014/4時点)も載せられている。

もうすぐ100年!両国公会堂を守ろう!第5話 13年放置されても綺麗なホール内の姿:墨田区議会議員大瀬康介の墨田オンブズマンブログ:So-netブログ

 

なぜか利用時間などのサインはそのままだった。 

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つづく。