墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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常陸風土記の丘 トラットリア・アグレステ 茨城県石岡市

4/29のゴールデンウィーク初日、クラブ活動に行った長女以外の家族3人で茨城県石岡市を訪ねました。自分だけ2週連続。

3月末から、深川の東京都現代美術館→小名木川→中川番屋→取手の茅葺寺社→高浜の舟塚山古墳→石岡の街、の流れで常陸風土記の丘へと来ました。

 

風土記の丘の無料エリア・ふれあい広場は、獅子頭展望台で「有名」なスポットです。

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なぜ獅子頭(ししがしら)なのか、それは関東三大まつりに数えられる石岡の祭りに由来します。

日本一の獅子頭

江戸時代から石岡の民衆は、悪霊退散の守護神として、祭礼の中心に獅子頭を位置づけてきました。関東三大まつりといわれる「常陸国総社宮大祭」の獅子舞は、車輪のついた小屋に幌を掛け、中に獅子連が入り、街を練り歩くという全国でも珍しいものです。この獅子舞の頭部を形どった高さ10mの「日本一の獅子頭」です。

 

獅子の口の中から見た広場。

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広場から見た獅子頭。

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常陸風土記の丘の現地案内図。全体面積は11.4haになります。

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ふれあい広場の北方向には龍神山。筑波山から連なる山々の東端にある標高176.9mの山。「石岡の歴史と文化」(石岡市教育委員会)の龍神山の項によれば、山の東と南側は急斜面で巨岩(古生層に属する粘板岩)が露出していて、太古に海底に堆積した泥土や砂などが圧縮され地熱の変成作用を受けたものといわれているそうです。

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今回の「家族日帰り旅行」で常陸風土記の丘に行った目的は獅子頭を見るためではなく、石岡の観光案内所でいただいたパンフで見た「古代家屋復元エリア」に惹かれたからでした。そのエリアの詳細については次回以降のエントリで。

 

ところで茨城県は地域ブランドのランキングで2年連続最下位、観光意欲度は6年連続最下位だそうです。

最近その事実を逆手にとったテレビ番組をたびたび目にしました。地元を紹介するのは石岡市出身タレント渡辺直美さんでした。

番組で取り上げられていたのは、国営ひたち海浜公園とか牛久大仏、袋田の滝(大子町:だいごまちなのでDAIGOが紹介)あたりだったと思います。トークの中では獅子頭も出ていたような。

 

上記の調査のまとめには「県を上げて自虐ネタに走り、PR活動に力を入れたにも関わらず残念な結果となりました」とありますが、自分の中でこの春は茨城が「マイブーム」になっております。

 

常磐自動車道は三郷・柏間が少し混んだ程度、「渋滞」は軽微なことも魅力です。

本当のブームが来る前に、出かけられてはいかがでしょうか。

 

常磐道の千代田石岡ICから常陸風土記の丘に向かう途中に、気になる佇まいのレストランがありました。

トラットリア・アグレステ

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板塀に囲まれた戸口を入ると大谷石の柱が綺麗な建物が。左奥はドッグランです。

ペット同席ができるテーブルもあります。

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この日は外の席も気持ちよさそうでした。

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内部は天井が高く、剥き出しの太い梁。まだ白木の香りが残っていました。

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大きなきのこのような石釜。

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石釜で焼いたピザなどをいただきました。地元野菜のサラダもおいしかったです。

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昨年12月にオープンしたそうです。以下はいただいたパンフより。

トラットリア・アグレステは、知的ハンディのある人たちが飲食サービスの就労トレーニングをするための施設(B型営業所)として、社会福祉法人白銀会が運営しています。

 

茨城(石岡)、いいところです。特に古代の歴史好き、茅葺建物好き、そして看板建築好きにとっては。

ついでに言うと、千葉県の房総のむらも穴場です。

massneko.hatenablog.com

今週のお題「ゴールデンウィーク2015」