前回のつづき。
桜土手古墳公園見学後、河岸段丘の上の方に歩いてみることにした。
秦野は神奈川県唯一の盆地(秦野盆地)であり、丹沢山地から水無川・金目川が流れ出る扇状地だった。
中学・高校時代の恩師(地理の先生)が著した本を1年ほど前に読んだが、秦野にたびたび「臨検」に行かれたことが書かれていて、自分も歩いてみたいと思っていた。
まず、桜土手古墳公園の北を流れる水無川を渡る。水量が少ない「扇状地の川」
古墳群にとても近く、暴れると古墳群を飲み込んでしまいそうな位置だが、古代から流路は同じだったのだろうか。
橋を渡ると整備された上り道。途中で振り返ったところで、左の茂みが古墳公園、右に富士山。
道路沿いには工業団地のつづき、かと思ったら宗教施設のようだった。
あとでグーグルマップを見たら「宗教法人箱根大天狗山神社秦野大護摩会場」とあった。
そのまま坂を上りきってコンビニで飲み物を買った。その先は丹沢に向かうが一旦道は下るので、手前の小道を北西に、道が上る方向に歩いていった。
畑地と住宅地とが混在するエリア。
1980年代前半までは秦野盆地は江戸時代から続く葉タバコの生産地(全国三大銘葉のひとつ:by Wikipedia)だったそうだ。
段丘の縁にあった八坂神社。小さな祠だが地元の方が集まって修繕作業をされていた。
説明板には詳細な解説があった。
境内からの眺め。富士山がギリギリ見えていた。
さらに、ゆるやかに上る方向、北西に向かって歩いていった。
畑の間の道にはいってみた。空が広くて気持ちが良い。
上記の写真の右手側。緑の列も心地よい。
パノラマ撮影。水平はとれていると思うので、傾斜は地形によるもの。
ビニールハウスもそこここにあった。
しばらく行くと八幡神社に出た。
鳥居をくぐり石段を上って振り返ったところ。
拝殿。後ろに本殿もある。
御祭神は誉田別尊。御神体は石とあった。
背後の道を上っていくと別の社が見えた。
こちらは山之神神社。今年も無事に山行できるようにお願いした。
途中の案内図で、先に公園があると知ったので歩みをすすめていくと急に開けた場所に出た。富士は見えなくなったが、町並みが遠く見渡せた。
道の両側に柵がある。
「新東名高速道路 この場所を通過します」とのサインがあった。2020年度に6車線規模で開通する予定。
基礎部分だけになった住居。
左側は元桑畑? 道路ができたら(工事が始まったら)一変してしまう。
南向き斜面の眺めのいい土地だから遺跡もたくさん出るだろう。調査後消滅の運命だろうが・・・
柱の跡だけになった家。こうなると千年以上前の発掘現場と変わりない。
上り詰めると美しい吊り橋が架かる公園が待っていた。
つづく。