墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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旧脇村邸(逗子市景観重要建造物) 六代御前の墓伝説地 

長柄桜山古墳からの帰り道、丘陵の裾に気になる建物があった。 

 

・旧脇村邸 1934年(昭和9年)竣工

自由に敷地に入って建物外観を見ることができる。

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下記は逗子市のHPより。帰宅後に調べて知った。

「昭和9年に三井物産常務取締役であった藤瀬氏の別荘として建てられ、 当時の景観が残る歴史的な建築物です。その後、東京大学教授の脇村氏が購入し、住んでいました。 脇村氏が没後に相続税として大蔵省(現・財務省)に物納されていたものを、蘆花記念公園の一部として、平成19年3月に逗子市で取得(一部無償貸付)しました。

木造二階建て和洋折衷様式の数寄屋造りであり、伝統的様式や技法で建築されており、逗子の歴史・生活・文化の感じられる建築物です。
この建築物は平成19年1月22日に逗子市景観重要建造物に指定されました」

 

加地邸の竣工が1928年(昭和3年)なので6年違い。加地利夫氏も三井物産役員だったから藤瀬氏と交流があったに違いない。近所であるし。

板戸がぴったり閉まっているので、中を覗うことはできない。

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1階テラスの床石は旧細川邸でみたような高級そうな石だった。

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1階には屋内のベランダがある。その部屋の明り取り窓が個性的。

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下記は市のHPには内部のスケッチや写真が掲載されていた。冒頭にあるように詳しい解説があるが、建物の設計者はわからなかった。

旧脇村邸とは | 逗子市

下記にHPより2点を転載させていただいた。どちらも「居間兼食堂」

素敵なスケッチ。

(旧脇村邸内部スケッチ)

 

写真を見ると柱や暖炉など興味深いつくりになっているのがわかる。

市HPでは平面図のpdfも見ることができた。

http://www.city.zushi.kanagawa.jp/global-image/units/20281/1-20130111111747.pdf

 

玄関は簡素な雰囲気。

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こちらは裏手、「女中室」がある方。

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逗子市が平成19年に取得し、公開から数年しか経ていないのできれいに残っているのだろう。カフェとかにできれば最高の場所になるのではと思うのですが(古墳散策のルート上にあることですし)

 

旧脇村邸の裏手からは、丘陵の麓の森の中を散歩道が整備されている。

そこで、なんとリスを見かけた。

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 逗子でリスとは意外だった。

 

そのまま歩くとすぐに「六代御前の墓伝説地(逗子市指定史跡)」に出た。

平家の血筋であったため、一度は見逃してもらえたのに結局斬られてしまった。

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墓として祀られている場所は巨木に覆われていた。

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上記の場所からの眺め。田越川の方向。

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降りて見上げると、下の写真のようになっている。

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そのまま川に出て田越橋を写真左へ渡る。左右に通る県道311号の橋だが、石橋の造りは手前側に伸びる県道24号に沿って曲線を描いている。

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逗子駅前に続く商店街、銀座通り。武者行列はすでに終了し歩行者天国も解除間近。「祭りのあとのほっとした雰囲気」が漂っていた。

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