前々回のつづき。
稲荷森古墳を見たあとは、金鈴塚古墳出土の「金の鈴」の実物を見に太田山へ向かった。自転車で5分くらい。
坂の下の駐車場に自転車を停めて歩いて登る。
中腹の一角で、旧安西家住宅という移築された茅葺民家を見学(無料)
磨きこまれた床が、鏡のようだった。
下記は木更津市のサイトより。
展示家屋は江戸時代中期の建築と推定されるが、草敷(くさじき)にあった安西家住宅を1982年に移築復元したもの。安西家は旧草敷村の組頭を務めた農家だった。
建築当時は居住部分と土間が別棟の民家だったが、江戸時代末期に現在の直屋型(すぐやがた)に改築された。間口13 間、奥行5間の寄棟造りで上総地方最大級の茅葺民家のひとつ。
梁も立派。
庇がきれいに揃っている(右の山の上はヤマトタケルの像)
その後、太田山(山というより丘)の頂上にある「木更津市郷土博物館 金のすず」へ。観覧料大人200円。
木更津市郷土博物館 金のすず ホームページ - 千葉県木更津市公式ホームページ
国の重要文化財指定を受けた金のすずは、本当にきれいな金色をしているが、残念ながら上記サイトでは小さな写真しか見ることができないので、実際に見に行かれることをおすすめします。
昔は鈴の音が(録音テープで)聴けたそうです。下記の金鈴塚古墳の項より。
博物館の前には「きみさらずタワー」が聳える。
ヤマトタケルのアップ。
展望台から西方向。360度の素晴らしい眺望が得られる。
真ん中の緑の盛り上がりは、さきほどの稲荷森古墳。他の古墳は認識できず。
遠くには、アクアラインの橋梁部分。
南西方向には工場地帯。
東側も遠くの丘陵まで見渡せる。
現状でも素敵な展望だが、「ああ、いい眺め」だけではもったいない。
貴重な遺産であり観光資源である古墳を、ARで再現、つまりスマホをかざすと復元CGが今の眺めに重ねて立ち上がるような仕組みを、この場所で活用できないものか。
木更津は街の開発が進んだ時期が早く、全ての古墳が、消滅・改変された歴史があるが、元に復元することが不可能であるからこそ「新しい技術」を活かす意味がある。
過去にニュースで取り上げられている。
5月に行った東博キトラ古墳展でiPadを使ったデモを体験したがとても面白かった。
この技術については素人の自分だが、カメラでどこか3点認識できれば距離が遠くても可能なのではと思うのですが・・・