9/7(日)、昼頃に外出。
御茶ノ水駅東口から徒歩5分で明治大学駿河台キャンパスアカデミーコモンへ。
地階に博物館がある。今年の5月に初めて訪ねたところ。
日曜日のせいか企画展は、他に1人いただけで、じっくり見て回ることができた。
「ウィリアム・ガウランドと明治期の古墳研究」
2014/9/6~9/28 会期中無休 入場無料 10:00-17:00
主催:明治大学博物館・日英共同調査グループ Gowland Project
残念ながら内部は撮影不可だった。
ガウランド(ゴーランドとも表記)の名は、8月に大英博物館を訪れたときに、埴輪の展示で目にしたばかり。
いくつかの埴輪の解説文の最後の行に下記のように記されていた。
Given by Sir. A W Francs (Gowland Collection)
ロンドン自然史博物館 大英博物館 ナショナルギャラリー @ロンドン - 墳丘からの眺め
これまで自分にとっては馴染みのない名前だったが、今回の企画展のおかげでとても興味がわいてきた。
下記は大学のサイトでの案内・解説
企画展「ウイリアム・ガウランドと明治期の古墳研究」開催 | 明治大学
ガウランド(1842~1922)は、明治政府から30歳の若さでイギリスから招かれた冶金技師で、大阪造幣局に16年間勤めたが、日本の古墳研究の先駆者であって、日本考古学の父と呼ばれるとともに、「日本アルプス」の命名者だった。
100ヶ所以上の古墳を調査して測量図や写真の記録を残し、イギリス帰国後に論文も発表、その際に持ち帰った考古資料群は大英博物館でガウランド・コレクションとして収蔵され、一部は常設展示されている。
王立人類学協会の長を歴任し、イギリスの学会で活躍したが、1901年には傾いたストーンヘンジーの改修工事も成功させている(Wikipediaより、下記に顔写真も)
William Gowland - Wikipedia, the free encyclopedia
槍ヶ岳にも登っているようで、今回の展示には許可証や造幣局長への旅券発行の直筆の礼状もあった。(小さくて几帳面そうな字だった)
ガウランドが調査した大阪の芝山古墳、奈良の見瀬丸山古墳、京都の鹿谷古墳群の調査図など貴重な資料が展示されていた。
9/20(土)13:00からはシンポジウム「古墳研究のさきがけ・ガウランドを考える」が開催される(参加無料、申し込み不要、先着順120名)
会場はこのアカデミーコモン9階309A教室。
なんと基調講演は大塚初重先生の予定。これは行きたい!
本の展示もあった。
このあと地下2階の常設展示も見学。
勾玉って縄文時代からあったことを再認識。
美しい模様の弥生土器も。
縄文土器とどっちが好きかと問われれば、弥生もいいねという気持ちになってきている。