朝は霧雨、午後から小雨模様になったが、初の雨天墳行。
武蔵野線の東松戸駅から、徒歩10分くらいの駅近古墳。
東松戸は北総線も2重に立体交差しており新幹線の駅のように大きい。大手町まで最短33分だそうだ。
今回も「房総の古墳を歩く」と「埼群古墳館」さんのお世話になる。
http://www.haniwakan.com/kenkyu/boso/chiba.html
西口に出て県道51号線を北に向かう。狭い立地を見事に活かした家があった。
一度右折し、武蔵野線をくぐる手前を左に上って行く。左の小山に古墳があった。
年季の入った看板。
平成5年の案内柱には、河原塚遺跡とあり、貝塚だと記されていた。
フェンスで囲まれていたが、鍵はなく入園できた。武蔵野線の真横。
はいるとすぐに小道があって古墳に続いていた。ちょっとした広場がありボーイスカウトのキャンプ場、とあった。
すぐに古墳が現れた。
案内版もあった。
・河原塚第1号墳 円墳 直径25m 6世紀頃
散歩道が整備されているが、周溝のようにも見える。
登り道がついている。
墳丘には塚があった。塚の先は西側方向。この先には塚山テニスクラブと松戸市立河原塚中学校がある。
墳丘から南方向。雨で煙っているが町並みがうっすらみえる。
この先が台地の先端だが、笹薮の背が高くて見えない。
雨だったが、明るい雰囲気の気持ちのよい公園だった。鳥居や祠がないことが影響するのか? それらがあってもなくても、古墳はお墓には違いないのだが「念じる焦点」の有無が、「場」の雰囲気を変えるような気がする。
木々が屋根代わりになって雨が気にならず、花粉もなくて湿度も適度で、森林浴効果もあって、単に気分がよかっただけかも知れないが。
最初は自分だけだったが、10分ぐらいして犬の散歩をしている方を一人見かけた。
一旦、古墳のある林を出て、住宅地の中を中学校へ向かう。
中学校の門をはいると、真正面に迫力の古墳島があった。
・河原塚4号墳 円墳 直径22m 高さ3m ・・・土の部分のサイズ
周囲をブロックで固められていて登り口は存在しない。
しだれ桜? 卒業記念樹のようだ。卒業写真の背景は桜と古墳ではないか。
「埼群古墳館」さんによれば「造成で周囲が低くなった」そうだ。
http://sgkohun.world.coocan.jp/archive/index.php/matudo_kawara4/
右手が台地上で、河原塚1号墳へとつながるが、そこと古墳の間は掘り下げられているようだ。
台地側の道から、フェンスと屋根越しにみた4号墳。中学校の校舎が建つ前は、河原(真間川)とその先の風景が広がっていたはず。
学校東側の台地上の道は北側にも南側にも下り坂になるので、ここがまさに舌状台地だったことがわかる。
南側の先には、東松戸の駅周辺のビルがみえる。
台地下、テニスコートの横から、1号墳のある林。
さきほどの武蔵野線のところまで戻ったら、線路の向こう側は広大な八柱霊園だった。霊園がある台地は、河原塚古墳まで続いていることになる。
紙敷門からの眺め。季節も天候も時間帯も、墓参(現代の)には向いていなかった。