前回の続き
手賀の丘公園に戻る。
公園内の西東側に、片山古墳群がある(案内板なし。せめて公園案内図に載っているとよいと思うのですが・・・)
「房総の古墳を歩く」によれば、円墳79基、方墳4基、前方後円墳1基、上円下方墳1基の大古墳群。
高さ1mほどのマウントがあちこちに散在する。下草がないので歩きやすい。
龍角寺古墳群より規模は小さいが、森の中で地面がうねっているのが面白い。
どこかで見たようなと思ったら、モーグルのコブのようだ。
墳丘の上から木がはえているパターンが多い?
塚のように祀られているものもあった(御嶽山参拝記念とある)
実物大(?)の恐竜すべり台から、子供たちの歓声が響く。
日陰のスロープには、まだ雪が残っていて、親子が楽しそうにそり遊びをしていた。
森の中には、真新しいフィールドアスレチック施設もある(無料!)
連続ターザンもできる。木陰なので、夏でも楽しめるのではないか。
公園は舌状台地の淵の複雑な地形に沿っているので谷もある。このつり橋も新しいが結構ゆれた。
・オッコシ古墳群
公園の東西端に、5基(?)ある。確かに「地面が少し膨れている程度」で、古墳という感じはしなかった。すぐに掘れそうだが中はどうなっているのだろう・・・
古墳群は巨大な木製展望台の前にある。
展望台は震災以降立ち入り禁止が続いているようだ。下からは樹木で展望はない。
季節のせいかも知れないが、この広場、しばらく誰もいなかった。
素敵なベンチがあった。一木造りのマッキントッシュのような立派な椅子。
「房総の古墳を歩く」と同じ構図を狙ってみた。しゃがんで撮ったが、もっと低い位置からだったようだ。
「オッコシ」という地名は、ググると「打越」「乗越」「越生」など多々あるようだ。手賀沼側から見るとこの場所を乗り越えて南に向かう視点があったからついた呼び名ではないかと想像するが実際はどうなのだろう。
案内図をよく見ると、展望広場もあった(右上)
別の案内図。公園内は多少省略されているが、手賀沼や筑波山が描かれている。
展望広場へ続く小道。ちょっとした杉並木。
展望広場からの雄大な眺め。素晴らしい。我孫子の方向。
望遠で(といってもスマホだが) 我孫子?天王台?
我孫子であればそこに、昨年11月に訪れた前原古墳(3世紀後半)や水神山古墳(4世紀末?)がある。直線距離で約4kmのはず。
http://massneko.hatenablog.com/entry/2013/11/11/114133
東方向。右の小山に北ノ作古墳がある。左の低地を奥へ行くと「木下(きおろし)」で利根川と合流する。そしてずっと先、まっすぐこの方向に向かうと鹿島神宮があるはず。直線距離で55kmくらい。
同じ距離を北西に行くと古河あたり、つまり利根川を遡って群馬、栃木、茨城、埼玉の県境近辺になる。南西だと川崎のあたり(南西30kmで東京駅)
公園内の一箇所には、庚申塔が並んでいた。
16:30で駐車場が閉まる。
坂道を下り、低地に降りて西東に向かい、昔からの旧街道「木下(きおろし)街道」を帰った。
途中に庚申塔が列をなしている場所があった。
赤く塗られている。左のものには「天保十年(1839年)」と刻まれている。
農地改革記念碑と出羽三山参拝記念碑。
左のものは昭和20年、右のものは昭和39年!歴史は身近だった。