訪ねた時がちょうど、宮内庁と学芸員の方による質疑対応の時間帯だった。
自分もひとつ質問させていただいたが、埴輪についての発見があった。
埴輪は古墳が出来たときに墳丘上にも置かれたが、その後壊れてもそのまま放置されたので、今でも「残っている」ということ。
壊れた埴輪が土に埋まったおかげで復元ができるくらいに、ボロボロにならずに残っているという事実。
ということは、埴輪の設置は「首長が交替するその時」に主眼が置かれていたのだろうか。
また仮に、壊れた埴輪を修理する習慣があったら、埴輪から読み取れる築造年代の前後関係がわからなくなってしまっていただろう。
この点は偶然の産物。
左は仁徳天皇陵から出土した「埴輪女子頭部」