墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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岩宿遺跡、保渡田古墳群

2013GWは遺跡・古墳を巡った。

5/2に休みをとって、1泊2日で群馬県へ。3ヶ所の古墳群を訪ねるつもりが、時間がかかって結局2か所に。

それでも、岩宿遺跡や富岡製糸場など、以前から行きたかった名所も回ることができて満足の旅となった。

 

1、岩宿博物館

旧石器時代の石器の実物と、ジオラマが素晴らしかった。

学芸員の方に、非常に丁寧に、つきっきりで説明していただいた。

次の相澤忠洋記念館の前に、こちらで基礎知識を得ることができたので、この順序で回れて良かった。

 

博物館から道路沿いに200mくらい歩くと、石器が発掘された現場に着く。

切り通しのこの場所の露頭したローム層で、相澤さんは打ちかいて形が整えられた黒曜石を発見した。

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石碑の反対側、道路の向かいに岩宿ドーム。切り取った地層と、8分のアニメを見る。

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2、相澤忠洋記念館

車で15分くらい行った山の中腹にある。

雨戸が閉まっていて留守かと思ったら、妻が裏の自宅に回って在宅の館主(相澤忠洋夫人)を探し出し、開けていただいた。

 

館の前には石器の大きなレプリカ。(館内にあった実物はかなり透き通っていて宝石のようだった。7、8cmくらい)

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「積もる話」をいろいろしていただいた。

考古学会の閉鎖性、学歴差別のような話。相澤忠洋の名は教科書に載るようになったが、今でもしこりが残っているようだった。

 

 

3、保渡田古墳群、かみつけの里博物館

当初の主目的地である古墳に着いたのは、16時過ぎになった。

 

・八幡塚古墳 全長96m 高さ8m 5世紀後半の、近くにある二子塚古墳の後の築造。

葺石と円筒埴輪で復元されていて、堂々としていた。

前方部の堤の上の埴輪列、儀式の再現。

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後方部頂上。左右の階段を下りると石室が見られる(16:30まで)

すごい風。群馬名物か。

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榛名山が光っていた。

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遠くには煙を吐く浅間山も。

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石棺はきれいな舟形。

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前方部から後円部。後円部上への傾斜が結構きつかった。

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この後、隣接する、かみつけの博物館へ。

ここもジオラマがよくできていた。

この場所に来るのに、上越新幹線の高架をくぐったが、まさにそこでの建設工事で、この古墳に眠る首長の居館の跡が発掘されたそうだ。(三ツ寺遺跡)

17時の終了まで見てから、もうひとつの古墳に。

 

・二子山(愛宕塚)古墳 全長 高さ  5世紀第3四半期

周溝は一面の菜の花。夕方の光に映える。

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後円部から前方部

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前方部から後円部。左手は赤城山。

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もうひとつ薬師塚古墳があるが、また別の機会とした。 

 

この後、宿へ。1と2で、思った以上に話込んでしまった。予定していた白石古墳群は明日に。

宿は、坂口温泉小三荘で18時半着。

小じんまりした温泉宿だが、お湯は良く、料理もおいしかった。