建築物、公園、街道、坂道
前回の小網神社の近く、2本西の通り沿いに今回の建物がある。 凸字形の朴訥としたファサード。 壁面に貼られたタイルが非常に見事です。これが昭和5年の築。およそ100年前。 中央区のサイトに解説があります。 葛西萬司が建てた、堀端のインターナショナル建…
前回エントリの、東側の堀(東堀留川)跡沿いには小網神社があります。 ビルの谷間に見事な社殿がありました。敷地一杯に建てられているので、右の神楽殿は平面五角形。 上記とは別の日(3月上旬)、銭洗いの井もあって大人気。 社殿の屋根に見惚れます。 正…
前回の日本橋堀留町の西側のブロックは、堀留児童公園になっている。 このときは桜が満開でした。 中央やや右の緑の部分がその位置。 かつてはここは堀でした。(東京時層地図アプリを利用) 昭和戦前期まで、右(東)の堀は残っていました。 「親父橋」の北…
前回の場所から1ブロック南側の、一辺30mほどのエリアです。 最初は四つ角にある、ラ・コシーナ・デ・ガストンというスペイン料理店。 建物が魅力的です。 魅力的な建物の料理店は料理も大変おいしい、のではないかと思っています。 来月になったら訪ねてみ…
刷毛ブラシ江戸屋さんから120mほど南のブロックにて。 駐車場でぽっかり空いた隣の建物に、マーク・ロスコの抽象画ような色面がありました(五角形ですが) 建物正面は細い路地に面しています。窓上部や軒の意匠がモダンです。 その建物を逆の南側から。 一…
前回の椙森神社の250mほど西、本シリーズ初回の江戸屋さんの西80mほどにある宝田恵比寿神社。 南側の「えびす通り」は当社にちなむものでしょうか。間口は狭いですが屋根が立派な社殿です。 奥の建物と一体化しています。 脇の細道も魅力的。 路地を進んだ北…
日本橋富沢町には、威風堂々とした西洋古典様式の建物が現存しています。 馬喰横山駅、小伝馬町駅、人形町駅からのほぼ中間点。 正面玄関は北東の角。 玄関左側の短辺。3階は増築部分。 2階の軒まで伸びる付け柱の上部は華麗なコリント式。 こちら側の1階入…
清州橋通りと横山町大通りが交差する角に立つのは昭和5年築の大原第5ビル。 都営新宿線の馬喰横山駅の真上です。 角を切った部分の最上部に、凝ったテラコッタ。 このときは改装中のようでした。 下記が中央区サイトの解説。 リノベーションで生まれ変わっ…
ここからしばらくは中央区の日本橋の「建物シリーズ」を。 今年の2月頃にエントリしていた、築地界隈シリーズの続編です。 築地界隈の建築巡り・1 東京都中央区築地5丁目・7丁目 - 墳丘からの眺め 廻ったのは今年の3月頃でしたがネタ切れしたときのためにと…
今年の5月末に刊行された本です。 東京のぼる坂くだる坂 (単行本) 作者:ほしおさなえ 筑摩書房 Amazon 東京の17の坂エリアを舞台とした小説でした。 一話一話が順番に、ひとつのストーリーとしてつながっているところに、作家の手腕を感じました。 主人公は…
前回のつづき。刻みました。 「クリスタルビュー」の海辺側には、おしゃれなバーベキュースポットが出来ていました。 【公式サイト】SORAMIDO BBQ(ソラミド バーベキュー) レトロバスのような構造物の奥のテントがそうです。 振り返るとお花畑。 お花畑か…
東博で谷口吉生設計による法隆寺宝物館を見たのと、テレビ東京の「美の巨人たち」(8月14日)で同氏が手掛けた葛西臨海水族園が取り上げられていたのを見たことにより、8月最後の日曜日に葛西臨海公園に出かけました。 本当は葛西臨海水族園の建物を撮りたか…
聖徳太子展へ行った際に、上野公園の噴水横広場でイベントが行われていました。 近寄ると工作機械ロボットが4台、黒い砂の面に何かを描いています。 動きはゆっくりと、優雅に。 柵の中の展示スペースに上がって見る形ですが入場は無料。 周囲で管理にあたっ…
浜離宮恩賜庭園は結構広く、回ったところは一部になりましたが、非常に見事な萱葺き屋根の建物がありました。 復元された「鷹の御茶屋」だそうです。以下は現地にあった解説紙から。 「鷹のお茶屋」は、寛政7年(1795)頃に建設され、将軍が鷹狩りを行う際の…
先月に九段ハウスで見た「木陰雲」と同じパビリオン・トウキョウ2021のひとつを浜離宮へ見に行きました。 8月25日の正午過ぎ。 芝生の上のインスタレーション。 園路脇に説明板が。制作は建築家の妹島和世氏。 妹島和世水明(すいめい)「浜離宮は水とともに…
清澄通りを越中島から月島へ渡る相生橋の北側たもとに、明治天皇聖蹟記念碑があります。後ろに見えている帆船は重要文化財の明治丸で、そこは東京海洋大学の敷地内。 6年前の海の日での一般公開で見学しました。 このときは内部へも。 普段は清澄通りから遠…
7月10日に九段ハウスを訪ねた帰路に、九段坂から見えた工事中の旧九段会館。 手前側及び奥の道路側を残して、巨大なビルに建てかわっているところでした。 ズームで。 以前の様子をストリートビューで(2011年) 2021年7月のお濠では、蓮が繁茂していました…
本日8月20日、久しぶりに外出したついでに東京駅を丸の内口側から。 こちらは昨2020年8月26日時点。 右手の工事中ビルは、やっと駅舎越しに頭を出したぐらいでした。 背景の八重口では、現在工事中のビルの左と右にもう一本ずつ高層ビルが建設準備中。 数年…
前回のつづきのスリバチ地形堪能ツアーです。 一行は光が丘公園の北西側に飛び出た角のような緑地へ。 緑地は北西方向への緩く下ります。 途中で左手に大階段。 階段を登らずに左へ進むと「練馬区旭町 はんの木緑地」 都立の光が丘公園と緑は連続しています…
7月10日の土曜日、 建築家の石上純也氏が手掛ける”庭の屋根”を見に行きました。 東京都等が主催、ワタリウム美術館が企画に携わるパビリオン・トウキョウ2021 という9月5日までの催しで、藤森照信、妹島和世、藤本壮介、平田晃久、石上純也、藤原徹平、会田…
本佐倉城跡から水田を挟んで東、台地上への坂道が肥前坂という名であることをガイドの方に教わった。 その水田を南側から。左が本佐倉城跡、右の台地上に酒々井の街がある。 台地の上と下をむすぶ坂道のひとつが肥前坂。 左が肥前坂。車高がないと擦ります。…
5月連休明け、天気が良かった日に銀座7丁目の並木通りへ建物見学(外観)に。 遠くからも目立つ”違和感” 今年の春にオープンした、ルイ・ヴィトン銀座並木通り店で、設計は青木淳。 建物というより、巨大な彫刻作品のよう。 通りに面した2つの面が、複雑に波…
今回が弘前シリーズ最終回になります。 よんばばさんにはエントリで紹介までしていただいき、ありがとうございました。 素敵な弘前紀行 - あとは野となれ山となれ 最後の一枚、素敵な記念写真でした! 今回弘前の街歩きをしている際に「趣のある建物」という…
弘前市民会館の南、道路を隔てた向い側には地元の名士の別邸があります。 冠木門から入場する藤田記念庭園。 おとぎ話のセットのような洋館は大正10年の築。日本商工会議所の創設者・初代会頭の藤田謙一氏(弘前市出身)の旧別邸で、設計は堀江佐吉の六男・…
弘前には江戸時代明暦2年(1656)に建立された五重塔もある。 弘前れんが倉庫美術館から南西に徒歩8分、土淵川北側の台地上に立地。 小雨模様でしたが、ここもほぼ満開でした(訪問日2021年4月17日) 拝観料を納めて最初に本堂に参拝、振り返っての参道。 一…
弘前公園の北側の仲町には数棟の武家屋敷が昔の地割の中にあり、江戸時代の風情を残しています。 東端の旧岩田家住宅から西端の旧伊東家住宅までは徒歩10分ほどの距離。 旧伊東家生垣の前に、地区全体の解説板がありました。 国選定 弘前市仲町伝統的建造物…
弘前の教会、三連投のラストは、煉瓦壁がとても魅力的な弘前昇天教会。 敷地内にある説明板。 日本聖公会(英国国教会系)東北教区弘前商店教会聖堂のあらましこの地に宣教が開始されたのは、明治29年(1896)で、現聖堂の建築は米人宣教師シャーリ・H・ニコ…
前回の弘前カトリック教会の200m南西に、それより4年早い明治39年(1906)建てられたプロテスタントの教会がある。 木造なのに石造のように堂々とそびえたつゴシック様式の、日本基督教団弘前教会。 設計は教会の長老・桜庭駒五郎だが、施工は堀江佐吉の子・…
弘前の街には、古い教会建築も複数残っています。 明治43年(1910)築の弘前カトリック教会教会堂。 設計はオージェ神父ですが、施工したのは堀江佐吉の弟、横山常吉。 弘前カトリック教会教会堂明治6年(1873)に切支丹禁令が解除となって弘前にも布教が広…
弘前を縦断する土淵川のそばの中心街 にも歴史的な建物が残っていた。 明治16年(1883)竣工の呉服屋店舗だった建物で、大正時代に銀行店舗となり、平成10年まで支店として使われていた。 弘前市立百石町展示館のあらまし(市指定文化財「旧青森銀行津軽支店…