福井県立若狭歴史博物館には、美しい檜皮葺の三重塔の模型が展示されていました。国宝です。 博物館から車で10分ほどだったので訪ねてみました。 松永川の谷戸の最奥部、幽谷の境内。まずは見上げる仁王門。 その先は黄葉の参道。 階段を上がると、本堂と三…
前回の若狭国分寺から北西500mほどに、福井県立若狭歴史資料館があります。 広い展示室に入ると、まずは縄文時代の大きな丸木舟。 鳥浜貝塚からの出土品。 こちらは弥生中期後葉の組合式の箱形木棺。小浜市の府中石田遺跡の方形周溝墓(墳丘長軸12.6m×短軸9.…
小浜市にある若狭国分寺(跡)には、境内に大きな円墳が残っています。 駐車場に面した説明板。円墳の直径は45m。 史跡 若狭国分寺跡国分寺は、天平13年(741)に聖武天皇の発願により全国各地に造営されたものであり、僧寺と尼寺がある。若狭国分寺は、小浜…
加茂古墳群から白鬚神社へ戻り、西の国分寺古墳へ向かう途中、田んぼの中に古墳が残っていました。 グーグルマップにはピンが立っておらず、たまたまそばを通って知りました。 以下、古墳の番号はobitoさんのサイトを参考にさせていただきました。 大和國古…
前回の加茂北古墳から80mほど東に、加茂南古墳があります。 アイザワ商店の前から東を。 杉木立のあたりです。 案内板、標柱、説明板も。 小浜市文化財保護委員会による「加茂の古墳」の説明板は判読難しく。 標柱の後ろに開口部。 四つん這いパターンです。…
前回の白鬚神社古墳から北東に2.5㎞、谷戸に入った丘陵裾に加茂北古墳・加茂南古墳の2基の横穴式石室が開口しています。 古墳の前が「アイザワ商店」さんの駐車場。 残念ながら定休日でしたが、ちょうどお店の方が外出されるところだったのでお話できました…
前回の下船塚・上船塚古墳から400mほど西、同じく旧若狭街道沿いに白鬚(しらひげ)神社古墳があります。 距離は近いですが、このあたりからは若狭町から小浜市に変わります。 JR小浜線の新平野駅から徒歩3分の、駅近古墳。 街道から枝道を50m程。駐車場は無…
前回の下船塚古墳の南(丘陵側)に仲良く並んでいるのが上船塚古墳。 60mほど坂道を上ると前方部左裾。 杉林に覆われていますが、墳丘の周囲にはロープはありません。 北側を振り返って。左奥の土手のような緑が下船塚古墳の墳丘です。 南側側面を国道27号が…
前回・前々回の丸山塚古墳・十善の森古墳から3㎞西北西に、全長80m前後の2基の前方後円墳、下船塚古墳・上船塚古墳が横並びに残っています。 グーグルアースでもくっきり。仲良く前方部を西に向けています。 まずは旧街道(若狭街道)脇に残る下船塚古墳を南…
前回の十善の森古墳の200mほど北に、丸山塚古墳の墳丘が一部残っています。 現地説明板。 丸山塚古墳元々、直径50mの巨大な円墳でした。現在はかつての石室の石材が残されています。石室は玄室6m、羨道11mの巨大なものでした。6世紀中ごろに造られ、鏡、飾大…
リゾート施設の名前のような「十善(じゅうぜん)の森古墳」は、前回の向山1号墳の南西1.2㎞の北川左岸、国道27号沿いのほぼ平地に立地する墳長68mの前方後円墳。 長軸を東南棟に向けますが、後円部の一部が国道で削られています。 後円部を道路の反対側から…
近寄れなかった大谷古墳の後は、ひとつ西の丘陵南端の向山(むかいやま)1号墳を訪ねましたが、またしても。 向山1号墳は、大谷古墳のそばを流れている鳥羽川の下流右岸の立地。 正面の丘上です。県道22号にかかる橋から。 橋から東方向。赤屋根の奥が脇袋古…
大谷古墳は、前回の脇袋古墳群から車で北に5分ほど、JR小浜線の若狭有田駅から徒歩14分で歩ける場所に。 社会福祉法人事務所の建物と道を挟んだ向かいの丘にピンが立っているのですが… 道路に沿って柵が奥まで続いています。 扉らしき箇所もあるのですが。 …
前回の上ノ塚古墳後円部から見えていた中塚古墳の竹藪(中央奥) 南側の道路から見上げて。 下記は、前回エントリの脇袋古墳群の解説から。 中塚古墳(昭和10年12月24日 国史跡に指定)全長約60m、高さは6mほどあったといわれています。この古墳も西塚古墳と…
今回からは2022年11月下旬に訪ねた若狭墳行になります。 若狭湾の小浜から琵琶湖へ抜けるルートで、北川に沿って幅が1㎞ほどの谷地形がまっすぐ10㎞ほど続くエリアです。 上ノ塚(じょうのづか)古墳がある脇袋古墳群はその最も南東側(から、ちょっと入った…
高知では牧野植物園も訪ねました。 高知市街の南東、五台山の頂きにあり、高知駅南口からMY遊バスで約30分のアクセス(車では20分) 内藤廣の設計による牧野富太郎記念館(本館と展示館)を見たかったので立ち寄りました。 グーグルアースで左に見える本館に…
今回の土佐墳行で、最後に訪ねた古墳が朝倉古墳でした。 高知駅から西に6㎞ほど、JRと並行するように走る「とさでん伊野線」の朝倉神社前駅から徒歩6分と訪ねやすいところにあります。 はじめに朝倉神社に参拝。参拝者用の駐車場を使わせていただきました。 …
土佐墳行初日の最後に訪ねた場所は、古墳ではなくマンションでした。 地下1階、地上5階建てのマンションです。 塔屋のような部分も(荷物運搬用のリフトがあるようです) Wikipediaによれば、鉄筋コンクリート建築を専門職として手掛けたことのない夫婦が(…
愛宕神社裏古墳は、高知駅の北西1㎞ほどの愛宕山(標高40m)の山頂、愛宕神社の裏に立地。 バス通りに面して鳥居。駐車場は参拝者向けではない雰囲気でした。 比高差35mを一直線の階段で登ります。 途中の巨石。 頂上直前に紅葉が残っていました(12月中旬)…
明見彦山古墳群を見学した後は、ひとつ南側の丘陵上にピンが立つ、坂ノ上古墳を目指してみました。 グーグルマップに添付された写真には半分露出した、大きな石で組まれた玄室が写っています。 その丘陵を南側から。 振り返った南側。 丘の麓の住宅街で登り…
前回の明見彦山(みょうけんひこやま)3号墳に続き、1号墳へ。 (実際は「くの字」に曲がらない小径があります) 3号墳のそばには100m先との表示でしたが、もう少し距離があったような。 上記のすぐ脇に立入禁止看板がありましたが、それは道を外れて山菜盗…
明見彦山(みょうけんひこやま)古墳群は、前回の小蓮古墳の3㎞南の独立丘陵北側裾の立地。 その丘の上には高間原古墳群がありますが、時間に余裕が無く次の機会としました。 グーグルマップの案内で明見橋で舟入川を渡り集落に入っていくと、最後はこんな路…
小蓮(こはす)古墳は前回の長畝古墳公園と岡豊城跡との間の丘の、南斜面に立地。オリジナルの場所です。 岡豊病院東側の住宅地から少し登ります。古墳への案内板は無かったので”試行錯誤”しましたが、下記から北が正解。 住宅地の道は車1台幅しかないので、…
高知県立歴史民俗資料館見学後は、北西に1㎞ほどにある長畝古墳公園へ。 高速道路のアンダーパスをくぐって北側へ。 わかりやすい場所にありますが、南側には壁のように高速高架が。 長畝古墳群の説明板あり。 長畝古墳群(移築復元)南国市岡豊町定林寺字長…
前回の高知県立歴史民俗資料館見学後は、すぐ南側の岡豊(おこう)城跡へも登ってみました。 階段の前には、長宗我部元親・飛翔の像。 最初に上がった場所は、二ノ段。 南東方面が見渡せる、眺めのよいところです。 説明板あり。 東方面説明板二ノ段から見え…
土佐国分寺からは西に1.5㎞、岡豊(おかで)城(長宗我部氏の居城)跡の中腹にある高知県立歴史民俗資料館に向かいました。 平成3年(1991)の開館。まさに90年代初めの雰囲気がある建物では。 2階が正面入り口になっています。 入ってすぐの2階にある長宗我…
空港から最初に目指したのは長畝古墳群ですが、途中に土佐国分寺跡のサインがあったので立ち寄りました。 こちらが仁王門。前は細道です。 今は四国八十八ヵ所の第二十九番霊場の摩尼山 宝蔵院となっています。 門をくぐって振り返って。奥には田んぼが広が…
2022年の最後の古墳旅は高知県へ。 早朝の羽田空港。 機窓からの美しい富士山。 背後の甲府盆地も写りました。 左奥は甲斐駒、右奥は八ヶ岳。 富士山の影も、はっきりと。 南西側から。下の街はおそらく富士宮市。 続いて南アルプス。 甲斐駒と仙丈ケ岳に登…
一貴山銚子塚(いきさんちょうしづか)古墳は、前回の釜塚古墳とは長野川を隔てて1㎞程南西、筑肥線の一貴山駅から徒歩5分ほどの緩い尾根上に立地。 南北を長軸、後円部を南に向けた全長103mの前方後円墳です。4世紀後半の築。 墳丘の西側に椛島家住宅という…
釜塚古墳は、前回までの三雲、曽根遺跡群から5㎞ほど西の、南東側の宮地岳の麓の低地に立地。古代、目の前の糸島半島との間は、海面(湾)だったようです。 団地の公園的な雰囲気ではありますが、周溝分はスペースが残されていて風格が感じられます。径56mの…