墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

考古展示室など @東京国立博物館

聖徳太子展を開催している平成館は1階が考古展示室なので今回も立ち寄りました。 ちなみに展示室前で、法隆寺の救世観音と百済観音を8K映像で比較紹介するコーナーがありました。特別な観覧料不要ですが、とても見ごたえありました。 考古展示室では奈良県…

聖林寺十一面観音の精巧な模刻 @東博・平成館

東博の平成館2階で聖徳太子展を見てエスカレーターで降りているときに、右奥の休憩室に十一面観音のシルエットが見えていたので近づいて見ました。 本館の特別展に出ている聖林寺十一面観音の、大変精巧なレプリカでした。 その特別展の関連展示とのこと。…

「聖徳太子1400年遠忌記念 特別展 聖徳太子と法隆寺」 @東京国立博物館・上野

8月28日土曜日の午前、上野の東博へ行ってきました。 今年・令和3年(2021)は聖徳太子(574~622)の1400年遠忌(おんき:五十年忌、百年忌など、没後長い期間を経て行われる仏事のこと)にあたるそうです。 これを記念した特別展が奈良を経て、東京・上野…

鷹の御茶屋ほか @浜離宮恩賜庭園

浜離宮恩賜庭園は結構広く、回ったところは一部になりましたが、非常に見事な萱葺き屋根の建物がありました。 復元された「鷹の御茶屋」だそうです。以下は現地にあった解説紙から。 「鷹のお茶屋」は、寛政7年(1795)頃に建設され、将軍が鷹狩りを行う際の…

浜離宮恩賜庭園の「水明」by 妹島和世 @東京都中央区浜離宮庭園

先月に九段ハウスで見た「木陰雲」と同じパビリオン・トウキョウ2021のひとつを浜離宮へ見に行きました。 8月25日の正午過ぎ。 芝生の上のインスタレーション。 園路脇に説明板が。制作は建築家の妹島和世氏。 妹島和世水明(すいめい)「浜離宮は水とともに…

明治丸を間近で見られる新しい公園 東京都江東区越中島

清澄通りを越中島から月島へ渡る相生橋の北側たもとに、明治天皇聖蹟記念碑があります。後ろに見えている帆船は重要文化財の明治丸で、そこは東京海洋大学の敷地内。 6年前の海の日での一般公開で見学しました。 このときは内部へも。 普段は清澄通りから遠…

旧九段会館・旧軍人会館の現状(仮称:九段南一丁目プロジェクト) 東京都千代田区九段南一丁目

7月10日に九段ハウスを訪ねた帰路に、九段坂から見えた工事中の旧九段会館。 手前側及び奥の道路側を残して、巨大なビルに建てかわっているところでした。 ズームで。 以前の様子をストリートビューで(2011年) 2021年7月のお濠では、蓮が繁茂していました…

「サーリネンとフィンランドの美しい建築」展 @パナソニック汐留美術館

20世紀初頭にフィンランドで活躍した建築家、エリエル・サーリネン(1873~1950)の展覧会を見に行きました。 ポスター上部の魅力的な螺旋階段はポホヨラ保険会社の中央らせん階段。 ヘルシンキ中央駅のすぐ南東です。 ポスター下部の写真は、2人の仲間とつ…

「ミック・エイヴォリーのアンダーパンツ」「最高の任務」「旅する練習」 乗代雄介 著

とっかかりは新聞の書評欄だったと思います。図書館で借りました。 ミック・エイヴォリーのアンダーパンツ 作者:乗代 雄介 国書刊行会 Amazon 読み始めでいきなり面食らったというのが正直なところでした。国書刊行会から発行された分厚い本ですが前半に数十…

「建築の難問 新しい凡庸さのために」 内藤廣 著

今年の7月に発行されたばかりの本でした。 建築の難問――新しい凡庸さのために 作者:内藤廣 みすず書房 Amazon 著者の内藤廣(1950~)は早稲田大学で吉阪隆正に師事し、菊竹清訓事務所を経て独立事務所を構え、その後に東京大学教授、3.11後の数多くの復興委…

東京駅付近で”成長中”の高層ビル

本日8月20日、久しぶりに外出したついでに東京駅を丸の内口側から。 こちらは昨2020年8月26日時点。 右手の工事中ビルは、やっと駅舎越しに頭を出したぐらいでした。 背景の八重口では、現在工事中のビルの左と右にもう一本ずつ高層ビルが建設準備中。 数年…

「土偶を読む~130年間解かれなかった縄文神話の謎」 竹倉史人著

こちらは読み終えたばかりの本ですが、最高に面白かったです。 土偶を読む――130年間解かれなかった縄文神話の謎 作者:竹倉 史人 晶文社 Amazon 博物館や資料館で何度も見てきた縄文時代の土偶ですが、自分は本や博物館での解説にあるように、土偶は妊婦を表…

オンラインでのサハリン旅

実は今年の春に、サハリンのオンラインツアーに参加しました。 目的地はユジノサハリンスクのほぼ市街にある「山の空気スキー場」、チェーホフ山の6㎞ほど南西です。 【冬のサハリン】20年は雪充分♪パウダースノーの「山の空気スキー場」 – 極東ロシア(ウラ…

「チェーホフの山」 工藤正廣 著

著者経歴を見ると、ロシア文学者・詩人とありました。 チェーホフの山 作者:工藤 正廣 未知谷 Amazon 日本人のロシア文学研究者のMr.雪村(ガスパジン・セッソン)が1990年代にサハリンを訪ねるという、旅ものの物語。 現地の文学者や作家と交流したり、チェ…

「サハリンへの旅」 李 恢成 著

この”旅”は1981年に南サハリンの故郷を2週間だけ訪ねた作家、李 恢成(り かいせい:イ・フェソン、1935~、樺太真岡郡真岡町生まれ)のドキュメンタリーでした。 サハリンへの旅 (講談社文芸文庫) 作者:李恢成 講談社 Amazon 著者が家族(全員ではない)と…

「サハリン島 上・下」  チェーホフ著、中村融 訳

サハリン島に関する書物の原典は、このチェーホフの旅日記であることを、今回初めて知りました。 サハリン島 (上巻) (岩波文庫) 作者:チェーホフ 岩波書店 Amazon 岩波文庫の新品はアマゾンでは結構高く出ていますが、以前に東京・八重洲ブックセンターの文…

「サハリン島」エドゥアルド・ヴェルキン著、北川和美・毛利公美 訳

ロシア・アヴァンギャルド的な表紙デザインにも惹かれて、何気なく手に取った(図書館で借りました)本ですが、実に壮大なスケールの疑似世界が広がっていました。 サハリン島 作者:エドゥアルド・ヴェルキン 河出書房新社 Amazon 作者のエドゥアルド・ヴェ…

「熱源」 川越宗一著

2019年下期・第162回直木賞の受賞作、「熱源」もサハリン(樺太)を主な舞台とし、樺太アイヌを主人公とした物語です。(史実をもとにしたフィクション) 2020年本屋大賞にノミネートされた作品でもあります。 【第162回 直木賞受賞作】熱源 (文春e-book) 作…

「サガレン 樺太/サハリン 境界を旅する」 梯 久美子著

これから何冊か、ロシア領サハリン島関連の本を紹介したいと思います。 サハリン島(樺太)になんとなく興味を持ったのは、2015年にワタリウムで見た石川直樹の写真ででした。 watari-um, 石川直樹 奈良美智 ここより北へ 展覧会 Naoki Ishikawa, Yoshitomo …

「前方後円墳とは何か」 広瀬和雄著

近年の発行で、前方後円墳をはじめとする古墳についての全容を、豊富な実例とともに素人にもわかりやすく解説された本がこちらになると思います(2019年12月発行) 前方後円墳とはなにか (中公叢書) 作者:広瀬 和雄 中央公論新社 Amazon 470頁の読み応えのあ…

「知られざる古墳ライフ」 譽田亜紀子著

古墳についての入門書は近年結構出版されていますが、こちらは2021年8月12日発行の最新刊です(すでに購入可能) 知られざる古墳ライフ: え? ハニワって古墳の上に立ってたんですか!? 作者:譽田 亜紀子 誠文堂新光社 Amazon 譽田さんはこれまでにも、縄文時…

「アクセサリーの考古学 倭と古代朝鮮の交渉史」 高田貫太著

今年の5月に刊行された本です。 アクセサリーの考古学: 倭と古代朝鮮の交渉史 (歴史文化ライブラリー 522) 作者:高田 貫太 吉川弘文館 Amazon 著者の本の購入は3冊目。 いずれの本も、古墳時代の倭国と朝鮮半島との関係について、墳丘や出土品という”現物”を…

「埴輪は語る」 若狭徹著

築造当初の古墳の墳丘を飾り立てていたのが埴輪です。 古墳の墳丘そのものが埋葬者の力を可視化する装置でしたが、かつて墳丘に並びたてられていた埴輪も、その力を見せつける仕掛けのひとつでした。(埴輪の無い古墳もあります) これまでにいろいろ古墳を…

「明治の建築家 伊東忠太 オスマン帝国を行く」 ジラルデッリ青木美由紀 著

いい本に出合いました。 明治の建築家 伊東忠太 オスマン帝国をゆく 作者:ジラルデッリ青木美由紀 ウェッジ Amazon 明治から昭和初期にかけて築地本願寺など数々の名建築を手掛けた建築家・建築史家の伊東忠太(1867~1954) は、1902年の3月から1905年の5月…

「深大寺の白鳳仏」 貴田正子著

あまり外に出られない昨今の機会で読んだ本の中で、面白かった何冊かを紹介させていただきます(母数は多くありませんが) 深大寺の白鳳仏: 武蔵野にもたらされた奇跡の国宝 作者:貴田 正子 春秋社 Amazon 本の表紙は平成29年に国宝指定となった東京都調布市…

浦安十景(十 、高洲海浜公園展望コフン) 千葉県浦安市高洲

浦安市の縦断する境川の最も河口側にかかる橋から見た西側。 中央に見えている高洲海浜公園の展望台が、シリーズ最後の見立て墳です。 道路の北側にはもうすぐ完成の三菱地所が手掛ける低層マンション。 【公式】ザ・パークハウス 新浦安マリンヴィラ|東京…

浦安十景(九 、TDS隣接コフン群) 千葉県浦安市舞浜

今回は東京ディズニーリゾートの敷地内(多分)にある古墳群的な土盛りです。 T字路にてその場所を。 堤防側の遊歩道から。草が繁茂していますが凸凹感は味わえるのでは。 2月末はこんな感じ。 これはまさに古墳群。ディズニーリゾートライン(モノレール)…

浦安十景(八、石室石材的な記念碑) 千葉県浦安市日の出

今回は、ちょっと強引な”見立て”ですが… 石室石材的な石碑です。 横から。きれいな縞模様が入った緑の石です。 すぐ近くには、東京ベイ東急ホテル。 石碑の前は気持ちのよい散歩道。左に見えている道は、境川から海沿いをコの字形にぐるりと5㎞ほど続いてい…

浦安十景(七、プリン型コンクリフン) 千葉県浦安市入船

本物件は新浦安駅に近い入船東エステート内「プリン公園」にあります。 コンクリ部分の径8.5mくらい、高さは1.5m程の遊具。 反対側からしゃがんだ位置で。小さい子にはまさに富士山並みに見えるでしょう。 こちらは新浦安駅前地区を挟んだ西側の入船公園。 …

浦安十景(六、高洲太陽の丘のスケルフン) 千葉県浦安市高洲

高洲太陽の丘公園で圧倒的な存在感を放つ、スケルトン型の”円フン”。 正しい名称は「オムレツ・ジャングルジム」です。 ジャングルジムということは登れるわけです。 頂上あたりから。立つのは結構こわいです。 西側にも緩やかな丘があります。 二重構造にな…