墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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壇場山古墳 兵庫県姫路市御国野町国分寺

この日に訪ねた最初の古墳が壇場山(だんじょうざん)古墳。 

岡山県の吉備高原に前泊していたが、始発のバスで岡山駅まで一時間ほど揺られ、山陽新幹線に姫路駅まで乗り、JR神戸線で2つ目の御着駅で降りた。

御着(ごちゃく)とは、なかなか読めないのでは。

 

駅前にあった史跡めぐり地図(駅の南側、四郷町バージョン)には、結構多くの古墳が記されていた。

 

もう一枚は駅の北側版。こちらに目的地の壇場山(だんじょうざん)古墳がある。

 

駅前広場の様子。後ろの高架は新幹線。

 

背面の和菓子屋さんは文化財のような建物。

 

駅前からの道を北へ進み、国道2号線を渡って緩く上って行くと、分譲地の向こうに墳丘が。見えていたのは南を向く後円部。

 

墳丘を左に見ながら住宅街を歩いていくと「壇場山古墳」の青いサインが。

 

墳丘への小径。

 

こちら側(北側)が前方部の端です。

 

そこから左に目を向けると広い周濠と大きな墳丘。このサイズに入れるのはワクワクします。

 

石碑の立つ、前方部左裾から上り始める。

 

説明板あり。5世紀前半に築かれた、墳長143mの前方後円墳です。

壇場山古墳
国指定史跡(大正10年3月3日指定)
姫路市御国野町国分寺
壇場山古墳は5世紀前半に築かれた前方後円墳である。墳丘の全長は約143mで、県下第2位、西播磨では最大規模を誇る。
墳丘は三段築成で、周濠をめぐらし、部分的に周堤が残る。後円部墳頂には縄掛け突起を有する竜山石製長持形石棺の蓋の一部が露出している。また、墳丘上では円筒埴輪をはじめ、家形・盾形・短甲形などの形象埴輪も採集されている。
壇場山古墳の墳形は、大阪府仲津山古墳の約2分の1の相似形となっており、畿内政権との密接なつながりをうかがわせる。
周囲にはかつて数基の陪塚があったとされるが、現在では櫛之堂古墳、林堂東塚古墳の2基が残るのみである。また、北西には一辺約60mの方墳、山之越古墳がある。

 

地図は右上が北。北西(前方部)ー南東(後円部)に中心軸が向いている。

 

前方部墳頂へはもう一段上がる。

 

墳頂には後の時代の石垣が残る。

 

その上の前方部墳頂は広々としていた。そこから後円部方向。

 

縦位置でも。

 

群生していた小さな水色の花がきれいだった。

 

いよいよ後円部墳頂へ。

 

石棺の蓋が露出していてギョッとした。

 

端には「縄掛け突起」が2ヶ所。

 

逆側はひとつ欠けています。

 

後円部から前方部方向。

 

後円部の先端側。木が密生していて眺めは無く。

 

後円部上から東側に降りる斜路。

 

降りた先の周濠から。左が後円部、奥側が前方部。

 

再び後円部に上がり、今度は西側に降りる斜路。 

 

左手に後円部斜面を見ながら。

 

降りた先には渡り土手。

 

後円部先端側の周濠。

 

そこから左、前方部方向。

 

くびれ部あたりに「造り出し」が確認できた。

 

真横から見た造り出し。

 

前方部先端側の周濠を西側から。

 

そこから見た後円部方向。左が前方部右裾になる。

 

2019年11月上旬訪問。