10月20日の日曜日、同僚のお墓詣りの帰路に、さいたま市の古墳をいくつか見て回った。
はじめに訪ねたのは古墳が集まるエリアの北端にある稲荷塚古墳。
https://www.city.saitama.jp/004/005/006/001/005/001/003/p010483.html
大宮駅西口からバスに乗り、高校に近づいたところで下車。大宮台地の上になるが、西側300mほどに荒川の支流・鴨川が流れる。
敷地の外からも墳丘の大きさがよくわかる。
構内の案内図。左下が古墳。
高さのある、堂々とした円墳。
卒業生一同が解説を刻んだ石碑を献呈している。
稲荷塚古墳
荒川下流域左岸の台地上には、古墳がそれぞれ群としてまとまって分布しています。荒川支流の一つである鴨川に面したここ三橋4丁目の大宮台地上や自然堤防上にもいくつかの古墳がまとまっており、側ヶ谷戸古墳群と呼んでいます。
稲荷塚古墳は、側ヶ谷戸古墳群の現存するもの5基のうちで最大規模の古墳です。古墳は墳丘径約35m、墳丘高約5m(現在6m)の円墳で、周囲には幅約7m、深さ約2mの周溝が掘られていました。この頂部平坦部には稲荷神社が祭られ、椎の大木が繁っています。
側ヶ谷戸古墳群は6世紀後半から7世紀終末にかけて築かれたものです。稲荷塚古墳も人物埴輪・円筒埴輪・碧玉勾玉が出土していることから6世紀後半に築かれた古墳であると思われます。
それほど広くはない敷地なので、残すかどうかの議論もあったと想像されるが、しっかり手入れされて保護されている。
斜面はなかなかの傾斜。
回り込んでいくと隣はテニスコート。
階段を上がらせていただいた。
時折ポトン、とドングリが落ちる。
墳頂には鳥居と祠が。
祠の後ろには見事な枝ぶりのシイの大樹。
墳頂からテニスコート側。
検索すると学校のサイトの「校内の古墳」というタブで下記のように深い愛情とともに紹介されていた。墳丘は青春の舞台だった。
本校のシンボル的な存在で、生徒たちからも非常に愛されていて、文化祭のテーマなどにも織り込まれます。これだけの古墳が校内にあるのは日本全国で西高だけではないかと思われます。何か願い事がある時は、古墳の上の祠(ほこら)に祈ると願い事が叶う?と言われています。
http://www.city-saitama.ed.jp/ohmiyanishi-h/kofun.html
高校の調査チームがまとめた力作も。出土した人物埴輪や勾玉などの写真も載る。
http://www.city-saitama.ed.jp/ohmiyanishi-h/kofundata/kofun2009.pdf