墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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「太田喜二郎と藤井厚二 日本の光を追い求めた画家と建築家」展 @目黒区美術館

9月8日までの展覧会で 、終了間際に行きました。

建築家の藤井厚二(1888~1938)が手掛けた自邸・聴竹居(ちょうちくきょ)は以前にテレビ番組で見てから、一度訪ねたいと思っている建物なので。

 

美術館入口のポスターに説明文があった。

近代京都の洋画家・太田喜二郎と、近代京都の建築家・藤井厚二。本展は、絵画と建築というジャンルの異なる二人について、その交流を通じて紹介することで、日本の近代文化の一側面に光をあてます太田は東京美術学校を卒業後、ベルギーに留学し、明るい光を印象派風の点描で描く技法を身につけました。そして帰国後は、日本の柔らかな光を描く方法を模索しました。一方、藤井は東京帝国大学を卒業、竹中工務店に勤務した後、欧米を視察、帰国後は西洋の技術を取り入れながらも、日本の気候風土にあう住宅を追究しました。京都帝国大学建築学科でデッサンを教える講師として招かれた太田は、同じ頃に講師として着任した藤井と知り合います。やがて太田は自邸の設計を藤井に任せ、また二人は茶事などを通じて交流を深めていきます。本展は、そんな太田と藤井の仕事を、新発見の資料などを踏まえて、絵画と建築をクロスさせた新しい視点から紹介します。

 

こちらの写真は、聴竹居から望む紅葉。

 

もうひとつは、太田喜二郎の「雪の朝」(1910~1911)

 

入場料1000円を納めて中へ。1階のみ撮影可だった。

 

外のポスターにもあった「雪の朝」

ベルギーのサン・ピエール寺を描いた連作の一つ。

光の移ろいをしっかり捉えた魅力的な作品。「聴竹居」目当てで来たのだが、太田喜二郎の作品群のほうに、より魅了された。

https://mmat.jp/exhibition/archive/2019/20190713-64.html

 

ポスターの解説にあったように、太田と藤井は京都帝国大学工学部で講師として出会い、画家は自邸の新築設計やアトリエを増改築を、建築家に依頼する関係になっていったのだそう。

 

昭和3年(1928)の竣工の聴竹居に関しては、2階展示室にて写真や図面や模型などで詳細な展示があったが、1階でもビデオ映像を見ることができた。

今も大事に維持管理され、重要文化財にも指定されている。

京都府の山崎駅近くにあるが、見学(及び写真撮影:ただしブログへの掲載不可)には予約が必要。 

http://www.chochikukyo.com/contact/index.html

 

美術館入口前の並木道で見上げた夏空。