9月23日まで開催中の「ジュリアン・オピー」展を見に行った。
ジュリアン・オピー(1958~)は、イギリスを代表するアーティストの一人。
「Walking in New York 1」は高さ6.7mの作品。
その隣には同サイズの「Walking in Boston 3」
描かれた対象は人物なので「具象画」と言うべきなのだろうが、形も線も色も抽象化(単純化?)され作家の手跡が全くない、工業製品のような表現になっている。
短辺の壁面には歩く動きが電球やLEDでが表現され、作品は光そのものに。
6.7mの対面には高さ2.2mほどの作品群。厚さ4.5㎝のアクリルパネルで出来ている。
世界のどの都市にもいそうな人物たち。
公式サイトによれば、オピーは日本の浮世絵のコレクターで、輪郭線を強調した彼の特徴的な作風も浮世絵から着想を得ている、とあった。
https://www.operacity.jp/ag/exh223/j/profile.php
もうひとつの大部屋には立体作品も(前の部屋の作品も「立体」と言えるのかもしれませんが)
こちらは4面LEDスクリーンの「Walking in London」
ちゃんと隣り合う面に連続していて、人々がぐるぐる回り続けている。
「Telephone」という作品。黒く塗られたブロンズ板で、前後どちらから見ても、形が成り立っている。
同じ素材で出来ている「Cardigan」
バーチャルリアリティを見ているような感覚になった。
風景(画?)もあった。
「River 3」は自動車用塗料を塗ったアルミニウムで出来ている。
同じ素材、同じ大きさ(横2.8m)の「Wheatfields」
横から見た「Valley」
飛んでいる鳥の群れが凸や凹で表されている。
長大(24m)なLED(白色)パネルは「Carp」
動きは実際の鯉のようだった。
見ていてなぜか気持ちがよくなりました。自然と「体験」ができる作品群なのでしょう。
一般1200円。ぐるっとパスで「入場」できます。