墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

是川縄文館(八戸市埋蔵文化財センター) 青森県八戸市大字是川長田沢

丹後平古墳からは車で6分の是川縄文館へ。

直線距離で東に2kmほどだが、一度谷を下って別の尾根筋を越えた場所になる。

 

開館は2011年。公式サイトには「隣接する是川遺跡や風張1遺跡などを通して東北地方の優れた縄文文化を発信し、埋蔵文化財の積極的な公開活用と適切な保存管理を図る施設として建設されました」とある。

 

入場料一般250円。 このときは「堀りday はちのへ 平成30年度発掘資料展」も開催されていた。

 

中に入ると、横長に大きな吹き抜けホール。2階が常設展示室になっている。

 

常設展示室は独立ガラスケースやスポットライトが使われていて、ラグジュアリーな雰囲気。

 

周囲の是川中居遺跡や風張1遺跡からの縄文時代の出土品はその多くが重要文化財に一括指定されている。

 

漆塗りの櫛や耳飾りには、漆の赤がきれいに残る。どちらも周囲の是川中居遺跡出土の重要文化財(縄文晩期)

 

赤く塗られた土偶もある。同遺跡(縄文晩期)

 

こちらも是川中居遺跡から。

 

土偶は種類も多くて見ごたえがあった。

 

ジャコメッティ

 

こちらは風張1遺跡(縄文後期)の竪穴住居跡から出土した「ポーズをとる土偶

 

大きさは14.1cm

両膝を折って座った状態で左手を左頬にあてがう。顔立ちは粘土紐ではっきりと作られ、耳飾りをしていたかのような表現がみられる(解説表示より)

 

背後からも見られるのがうれしい。

 

こちらも風張1遺跡の土偶たち。

やや細身でくびれた胴部と二本足の脚部に特徴があり、妊婦のような腹部もみられる。目や口が粘土で細やかに表現され、わずかながら合掌や頬杖など、しゃがんでポーズをとる土偶もあるそうだ(解説表示より)

 

風張1遺跡からの装身具は、まるで古墳の副葬品のよう。

 

玉の副葬品は縄文時代にまで遡るとは知らなかった。

 

土器の模様も洗練されていた。

 

のっぺりした面と細かい筋とが市松模様に展開するもの。

 

縁の部分が可愛らしい。

 

是川中居遺跡出土の、小ぶりな壺形土器。

レプリカがあったら、酒器として購入したいです。 

 

そして最後に、合掌土偶だけを展示する部屋へ。

合掌土偶の発見
平成9年(1997)に国重要文化財に指定された風張1遺跡出土品666点の中から、合掌土偶が平成21年(2009)7月10日に国宝として指定されました。土偶は、竪穴住居の出入り口と反対側の壁際から、左足が欠けた状態でみつかりました。左足部分は、同じ住居の2.5m離れた西側の床面から出土しました。土偶は、捨て場などから出土することが多く、こうした竪穴住居からの出土は貴重な事例といえます。

 

その特徴。

特徴
合掌土偶は座った状態で腕を膝の上に置き、正面で手を合わせている形から名づけられました。大きさは高さ19.8㎝・幅14.2㎝です。縄文部分と縄文を磨り消した部分のコントラストが装飾効果を高めています。胴部には縦に並ぶ刺突文があります。両足の付け根と膝、腕の部分が割れており、アスファルトが認められます。当時の人々が修復して大事に使っていたようです。頭部などに赤く塗られた痕跡があり、全身が赤く採色されていたと考えられます。

 

独立ガラスケースを一回り。

 

最初に見たのは2014年に江戸東京博物館で。

 

昨年は上野の東博でも。

 

今回は静かな空間で、じっくり対面することができました。 

 

その後、企画展示室で「堀りday はちのへ」展へも。

 

「大きな砂場」的な発掘アトラクションがあった。

 

コスチュームがリアル!

 

縄文前期~中期の円筒土器。

 

さわれる展示も。

 

縄文前期のものだが、土器の厚さ(薄さ)を実感した。

 

最後に喫茶コーナーで、せんべい汁付きの縄文カレーをいただきました。

とてもおいしゅうございました。