日本考古学の重鎮、大塚初重先生の古墳絵画展が御茶ノ水の明治大学博物館で開催されています。
ポスターには大室244号墳。
絵葉書大のスケッチが38点。1986年頃から描き始めたスケッチは665点にもなるそうで、そこから厳選されたものを間近で見ることができます。
先生が若き頃に発掘に関わられた三昧塚古墳(茨城県) その1995年時のスケッチ。
詩も素晴らしい。
僭越ですが非常に上手いと思います。それが「現場で同行者に説明し終えてからの3分位で描いたもの」であるとは。
貴重な、発掘時の様子のスケッチも。
桜井茶臼山古墳の石室は、こんな鮮やかな赤だったのですね。
古墳のある島の遠望も。黒島、いつか訪ねたいです。
大塚先生の言葉が身に沁みました。
(前略)小型カメラのシャッターを押すと、これですべて写っているという安心感が湧いて構図などそれほど気にしないで撮りまくります。何枚でも容易に撮影できます。これがおとし穴だと気が付いた私は、スケッチという行為が私にとって鍛錬の場となると思うようになりました。(後略)
自分もこれからは、少なくとも対象を観察して、構図もしっかり考えて写真を撮ろうと反省しました。
6月16日まで。会期中無休、入館無料。
https://www.meiji.ac.jp/museum/news/2019/6t5h7p000011uedj.html
常設展も訪ねました。舟塚古墳(茨城県)の埴輪にご挨拶。
久々にJR御茶ノ水駅を使ったら、西寄りの階段の位置が変わっていました。
取り壊し中の旧階段。
今はエレベータも付いています。