墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

画像が出ない場合はPCで、クロームOSでお試しください。

篠田邸~朝井閑右衛門アトリエ 神奈川県鎌倉市由比ガ浜

前回の旧華頂宮邸の外観見学後は、浄妙寺バス停から鎌倉駅行に乗った。次の停留所では満杯になって乗れない人も出ていた。

 

鎌倉駅からは若宮大路を海に向かって進み、横須賀線をくぐって八幡宮一の鳥居を過ぎたあたりで西へ枝道を入っていくと…

 

雰囲気のある洋館が。

 

説明板も。「旧華頂邸」の名に再会。

鎌倉市景観重要建築物第3号 平成3年3月1日指定
篠田邸(旧村田邸)
この建物は、昭和5年(1930)に建てられた和風建築の増築部として建築されました。篠田邸は、浄妙寺の旧華頂邸とともに鎌倉のハーフティンバースタイルの住宅を代表するもので、周囲にひときわ高くそびえる切妻屋根やブラケットの刳形、壁面の装飾、英国調の付柱などが華やかな雰囲気を醸し出しています。
建設年:昭和8年(1933) 設計者・施工者:大林組 一般公開はしていません 鎌倉市

 

竣工年も旧華頂宮邸と4年しか違わない。門の前からズームで。

 

向かいのT字路から。

 

旧華頂宮邸と同様のハーフティンバーだが、切妻に曲線の筋交い材が入っていたりした。

 

この日の主目的地は朝井閑右衛門(あさい かんうえもん)アトリエだったが、西側の小道からは入れずにそのまま海に出てしまった。

 

上記の背面には、まるで墳丘のような高まりがある”かまくら海浜公園”があった。

 

若宮大路に出て鎌倉駅に戻って行くとバスの駐車場の先に枝道があり、そこを入っていくと目指した場所が。 

UMI 招山由比ガ浜というブティック(左)の奥(右)になる。

 

こちらはブティックの入口。

 

ブティックの方に伺うと隣の小さな門が入るそうだが、間違えて30分早く着いてしまった。

 

そこから来た道を振り返って。右がバスの車庫。エントリを書いている時点で、グーグルマップに現れない道。

 

上記の背面側の突き当りにカフェがあったのでおじゃました。

元気な看板犬がいてドッグランも備えた「マザーズカフェ」という店。店内もいい雰囲気だったがテラス席に。

 

ハワイアンのBGMでワイキキ気分? 舞い上がってアボガドサラダとジンジャーエールを頼んでしまった(おいしゅうございました)

 

時間になったので戻ると扉が開いていた。

 

木々が繁る庭からアトリエへ。

 

振り返るとブティック。

 

少しかしいだ庇。

 

入口の屋根も。

 

見上げる二階部分。

 

中のアトリエは時間が止まっていた。画家が実際に手掛けた絵がイーゼルに架かっていて机にはパレット。座椅子の座布団は画家がちょっと休憩に席をはずしているような空気が漂っていた。

北西向きに大きな窓が縦に三段並び、高い天井から丸太の梁が南東側に斜めに降りる広い部屋。暖炉も備える。

室内には、絵のモチーフで使われた等身大の人形や木馬なども置かれていた。

撮影可だったが残念ながらSNSへのアップは不可。

 

洋画家・朝井閑右衛門(1901~1983) の作品は横須賀美術館の常設展示でも一部屋が設けられているが、これまで同館(2012年)や練馬市美術館(2016年)で回顧展が開催されている。

横須賀美術館のサイト等によれば、朝井閑右衛門は1926年二科展に初入選した後、光風会展などで地歩を固め、1936年「丘の上」で文部大臣賞を受賞。戦時中は度々中国を訪れ、戦後は横須賀市田浦の二軒長屋を改造したアトリエで制作活動を続け、1969年から1983年に没するまで由比ガ浜のこの地で活動したそうだ。

https://www.yokosuka-moa.jp/exhibit/past/past-1204.html

 

貴重な機会を頂戴しありがとうございました。

なお、この催しは「住宅遺産トラスト」の案内で知りました。

http://hhtrust.jp/