飯田駅にて電車待ち。反対側ホームには岡谷行き。自分は天竜峡行きに乗って8駅先へ。
松川を渡る。地形に沿って大回りする飯田線は車窓がダイナミック。
天竜峡駅のひとつ手前の川路駅で下車。乗ってきた2両編成を見送る。
駅舎の外観。改札のない無人駅。
今回の古墳探訪では、ぺんさんのサイトを大いに参考にさせていただきました。
http://pennihonshi.blog.fc2.com/
大変お世話になりました。
飯田古墳群は南北10kmの縦長エリアに5つの区域に分かれてグループを形成する。
まずはその、ほぼ南端から北へ歩いてみることに決めて川路駅からのスタートとした。
駅から西側。右奥丘の中腹あたりを目指す。
道端(?)の桜も見事。
最初に訪問したのは、個人宅の敷地にある下辻(したつじ)古墳。
下辻(したつじ)古墳
飯田下伊那には700基の古墳が存在したとされ、川路地区内には48基が確認されている。
下辻古墳は長谷部家裏側の急斜面裾に築かれた当地区を代表する円墳で、現存する古墳の大きさは約12mを測る。ほぼ完全な形で残る横穴式石室は、天竜川の方向である南東に開口する。石室は細長く、長さ8.8m・高さ2.6mを測り、天井石は5枚が残っている。過去に馬具・土師器・金環・勾玉等の副葬品が出土している。構造時期は6世紀と推定される。近くにはこの古墳を築造した古代豪族の居住域があったと推定される。
平成22年3月 川路まちづくり委員会
桜咲く斜面の端に墳丘が築かれ、石室が開口している(右から2本目の木の後ろ)
玄関チャイムを鳴らすとご主人が在宅で、見学希望を快く受け入れていただいた。昨年に地元新聞の取材があってからは地域の小学校で見学に来るようになったとのこと。
裏へ回って墳丘の下に到着。
右へ回り込むと、大きく開いた入口があった。
室内高は2.6mもある。
住めそうです。
石の大きさに圧倒される。
奥壁の様子。
奥壁からの天井石。
奥壁前から開口部。奥行き8.8m。
その左側の壁面をフラッシュで。
右側壁も。
墳頂に上がり、祠にお参りさせていただいた。
天竜川方向、その先の南アルプスを見渡せた。
裏手の斜面には沢山の桜が。
お礼と感想を述べて次の古墳へ向かう。途中の民家のシダレ桜。