墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

「インポッシブル・アーキテクチャー もうひとつの建築史」展 @埼玉県立近代美術館・北浦和

展覧会タイトルの「インポッシブル」は、実際には下記のように打ち消し線が入っている。

インポッシブル  IMPOSSIBLE

 

展示されているのは、20世紀以降の建築家・40組による”未完の建築”の模型や資料。

主催者によると”未完=アンビルド”に焦点をあてた理由は、様々な要因で作られなかった建築は、実は作者の夢や思考が込められた“新たな建築”であり、そこには極限の可能性、豊穣な潜在力が表現されているからとのこと。

http://www.pref.spec.ed.jp/momas/index.php?page_id=386

 

撮影可のものは無かったが、会場には200点近い模型や図面が、詳しい(詳しすぎる?)解説とともにぎっしり展示されていた。

 

夢の構想は多様だが、自分には壮大なものが印象に残った。

例えばブルーノ・タウトによる「生駒山嶺小都市計画」や藤本壮介によるセルビアの「ベトンハラ・ウォーターフロント・センター」、黒川紀章による「東京計画1961-Helix 計画」など。

東京計画は木とアルミで造られた大きな模型があったが、会場入口手前の動画展示では、それが(磯崎新の「空中都市 渋谷計画」とともに)今の東京にVRで出現していて圧巻だった。

 

最も興味深かったのは、やはり”アンビルドの女王”ザハ・ハディッドが設計した新国立競技場の模型や分厚い資料。昨年ソウルでザハ建築の実物をはじめて見たが、新国立の案も立体模型で見るとあらためてその凄さがわかったような気がした。

 

公式サイトには、監修に携わった建築史家・五十嵐太郎による画像付きの詳しい解説へのリンクも貼られている。

https://artexhibition.jp/topics/features/20190306-AEJ66957/

 

おすすめの展覧会だと思います。

一般1200円(ぐるっとパスで入場できます)

 

美術館のある公園入口。京浜東北線北浦和駅からすぐ。 

 

壮大な噴水が、音楽に合わせて”踊る”