学校建築や遊びの場をテーマとした建築展を見に行った。
副題は「こんなところで遊びたい、こんなところで学びたかった」
寺子屋から近代的学校制度に変わった明治時代、大正自由教育の時代、戦後の民主化・高度成長の時代、70年代からの多様化・個性化の時代、80年代半ばからは「空間の豊かさ」の実現へ、と時代順に5つの「章」にまとまった展示になる。
こんな建物で一日を過ごせたら楽しいだろうと思える実例が数多く紹介されていた。
丹下健三や原広司、槙文彦、象設計集団、青木淳など、著名な建築家の手になるものも多い。
以前から一度見てみたいと思っていた手塚貴晴&由比による「ふじようちえん」や、今回一番魅せられた日比野設計+幼児の城+KIDS DESIGN LABOによる「阿久根めぐみこども園」(2015年築)など、大人も駆け回ったり隠れたりしたくなるような空間が実現されている。
現役の学校建築は気軽に見学することはできないので、全国各地の特色ある建物が写真や図面、模型で見られるのは貴重な機会では。
屋上が木床の運動場になっている、ふじようちえん。
阿久根めぐみこども園は、ストリートビューで建物内も見ることができる。
本や玩具の展示もある。最後の「ペタボー」という玩具のコーナーのみ撮影可だった。
2019年3月24日まで。一般800円。ぐるっとパスで入場できる。