国立新美術館の企画展示室1Eは、昨年2018年はビュールレ・コレクション展やルーブル美術館・肖像芸術展、オルセー美術館・ボナール展を見た場所。
イケムラレイコ展は、その同じ展示室で開催されている。
三重県で育ったイケムラレイコは1970年代にスペインで美術を学び、スイスで現在美術家として本格的な活動を開始して、1980年代からドイツを拠点として活躍してきたのだそう。自分は本展で初めて知った。
テラコッタやブロンズなどの彫刻、紙やカンヴァス、ジュート(布)に木炭やアクリル絵の具、油彩、テンペラで描かれた絵画など、200点を超える作品が16のインスタレーション(章・部屋)として展示されている。その数か所で撮影可となっていた。
「有機と無機」の部屋。
作品のそばには作家による言葉(詩)が添えられる。
入口で配られたA3の紙に、それぞれの章の解説が記されていた。
「うさぎ観音」は高さ3m超の作品。
内部をのぞき込めるようになっている。星空のドームのようだった。
うさぎ観音は屋外にも(ガラス越しに見るだけ)
滋賀県陶芸の村で多くの人々の協力を得て制作されたという陶製の作品。
終盤の「コスミックスケープ」の部屋は圧巻だった。
異世界への大窓のよう。
16のインスタレーションの中では、特に「地平線」の作品群に惹かれました。自分はどうやら、絵の中に誘い込まれていくような作品が好みのようです。
おすすめの展覧会だと思います。
一般1000円、4月1日まで。
イケムラレイコ 土と星 Our Planet|企画展|展覧会|国立新美術館 THE NATIONAL ART CENTER, TOKYO