墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

「大報恩寺」展、「仏像の姿」展、「醍醐寺」展 @2018秋TOKYO美術展

2018年秋は西洋絵画だけではなく、仏像展も複数の美術館で開催されていて見応えがありました。

 

東博の「京都大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」展は12/9まで開催中。

会場には広めの仏像ルームが2ヶ所あり、ひとつは快慶の高弟の行快による本尊の釈迦如来坐像(秘仏)を快慶自身が彫った十大弟子立像が取り囲んでいる部屋で、もうひとつは運慶の弟子・肥後定慶の手による六観音菩薩像が並び立つ部屋でした。
どれも鎌倉時代に作られ、重要文化財指定を受けています。

https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1914#top

ポスター左が六観音菩薩のひとつで貞応3年(1224)の銘のある准胝(じゅんてい)観音立像、右が十大弟子の中の迦旃延(かせんえん)立像。

 

平成館2階をマルセル・デュシャン展と分け合っています。

 

会場内で一ヶ所だけ撮影可になっていたのは聖観音菩薩立像(現在は後背をはずして展示中)

 

ほぼ等身大で造られています。

 

凛々しい横顔。背中も拝見しに行こうかと迷っています。

 

 

三井記念美術館では「仏像の姿」~微笑む・飾る・踊る 仏師がアーティストになる瞬間展が開催されていました(11/25で終了)

 

宝冠の飾りが素晴らしい、弥勒菩薩立像(個人蔵・鎌倉期)

 

小振りですが迫力の不動明王立像(個人蔵・鎌倉期)

 

大阪四天王寺の十一面観音立像(鎌倉期)の頭部。

個人像の貴重な像が見られたほか、修復や復元の展示もあって興味深かったです。

 

 

サントリー美術館では「真言密教の宇宙 京都・醍醐寺」展が開催されました(東京展は11/11で終了)

 

仏像展に甲乙つけるのはいかがなものかですが、この醍醐寺展はとても素晴らしかったです。国宝36件、重要文化財60件を含む醍醐寺の貴重な寺宝は、2年前に上海と西安で開催され80万人が見に訪れたとのこと。その中国展を記念して、国内でも東京展・九州展が設けられたようです。

http://daigoji.exhn.jp/highlights/

 

ポスターにある艶やかな如意輪観音坐像(平安期)は会場入ってすぐの展示でしたが、非常に繊細につくられていて、人々が歩く振動で宝冠の飾りの先っぽがプルプル震えていました。

 

このほかにも、国宝の薬師如来と両脇侍(平安期)や 五大明王像(平安期)などの仏像(いずれも重要文化財)、五大尊像(鎌倉期)や文殊渡海図(鎌倉期)、訶梨帝母像(平安期)などの仏画(いずれも国宝)、さらには豊臣秀吉による「醍醐の花見」に関連した作例の品々がありました。三宝院表書院の上段之間を飾っていた障壁画「柳草花図」(安土桃山期)は、風にゆれる柳の葉が表裏を返しながら陽を受けて輝いている様子がとてもリアルでした(公式サイトに画像あり。ゆっくりでます)

http://daigoji.exhn.jp/exhibition/

 

来年2019/1/29~3/24で福岡の九州国立博物館に巡回しますので、お近くの方はぜひおすすめします。