ゴードン・マッタ=クラーク(1943~1978)は、1970年代にニューヨークで活躍したアーティスト。没後40年だが、アジアで初の回顧展。
建物切断(building cuts)の作品紹介の写真を見て興味を持った。
近代美術館の入口サインは、建築現場の養生シート(?)
一部を除き、展示物は写真撮影可。
ポスターにもなっている切断住居。
チェンソーなどを使ってがんがん切り進めていく動画も。
取り壊し前の建物の床や壁の一部を取り去り、ありふれた日常をまったく新しい空間と時間へと変容させている、と解説されていた。
こちらはパリの古いアパートに円錐形に穴を開けていったもの。
穴の様子がわかる模型も展示されていた。
こちらは工場の大きな壁に開けられた”半月”
実物を見たかった。
切断した屋根の四隅(スプリッティング 4つの角:サンフランシスコ近代美術館蔵)や、街の壁の拓本に色を加えた作品。
金網で囲まれた展示は、落書きのNY地下鉄。
70年代のニューヨークの雰囲気を醸し出す展示。
検索して実際の写真を見てみよう、という取り組みも。
「new york 1970s」に、bronx、graffiti subway、piers、soho、fulton fish marketなどの言葉を続けて検索すると当時の画像が沢山ヒットする。
展示室を区切るボードも、無理やり四角い穴を貫いたような現場感があった。
会場出口では、あなたのまちのGMC( マッタ=クラーク的なもの)を撮って投稿しようというコーナーがあった。結構見入ってしまいました。
9月17日まで。一般1200円。