墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

郡長塚古墳〜知事塚古墳 岩橋千塚古墳群・前山B地区

前回のつづき(写真多めです) 

大日山35号墳からの雄大な眺めと大谷山22号墳への山登りを楽しんだ(?)後、周回散策路を左回りに進んだ。マップの右上から左(東)への尾根沿いのルート。

 

途中で幅広の散策路と別れて、古墳のそばを通る探索路に入った。

 

道の左右にポコポコと円墳がある。 

 

少し進んで、通ってきた場所に大日山7号墳と8号墳があったことを知った。 

 

多分全部見る時間はないので、次の矢印サインへと探索路を進む。 

 

前山B134号墳の裾に出た。

 

その説明板。

 前山B134号墳
The Maeyama No.B-134 Tomb
前山B134号墳は直径約14mの円墳です。横穴式石室は「T字形石室」と呼ばれる長さ1.14m×幅1.87mの小型のもので、単葬用の埋葬施設と考えられています。
昭和41年に、前山B134号墳とともに、竪穴式石室のある前山B130号墳と、石棚のある横穴式石室をもつ前山B131号墳の調査も行われましたが、昭和41年の調査後に埋め戻しています。
平成22(2010)年 和歌山県教育委員会

 

周囲には前山B130~139号墳が。

 

そのうちのひとつ。墳頂に穴が(このあといくつも見かけた) 

 

近づいて覗くと、見事な石積みが。

 

こちらは別の墳丘の石室。

 

その先、ルート沿いにあった立て札。右から来て左へ進んだ。

 

100mほど進むと「郡長塚古墳」 と名付けられた墳丘が現れた。全長30m程の、形がわかりやすい前方後円墳の左裾から。

 

右裾から。左が前方部、右が後円部。

 

くびれ部あたりにあった郡長塚古墳の説明板。

なんと全長7.6m、玄室高3m超の石室が”完存”しているという。6世紀中頃の築造。

郡長塚古墳(前山B112号墳)
郡長塚古墳は後円部径22m、前方部幅16m、全長30.5mの前方後円墳です。前方部が長さ8.5m、高さ1.2mと後円部に対して小さいため、帆立貝形古墳とも考えられます。
後円部には、玄室長2.7m、幅2.0m、高さ3.3m、石室全長7.6mの横穴式石室が完存していますが、石室保護のため閉鎖しています。石室には石棚があり、6世紀中頃の古墳と推定されます。
平成22(2010)年 和歌山県教育委員会

 

前方部の上へ。

 

前方部から後円部。

 

郡長塚古墳の墳丘からの眺め。木々を透かして平野部が見通せた。

 

後円部にあった"蓋”は石室への入口か。

 

後円部から前方部。

 

後円部の裾から。

 

上記のそばにあった解説板。

前山B地区 郡長塚古墳と周辺の古墳
郡長塚古墳は、岩橋山塊の稜線より北に分岐した標高約138.5mの尾根の頂上に位置しています。6世紀に造られた全長約30.5mの前方後円墳で、後円部には西側に入口をもつ長さ約7.6mの横穴式石室が造られています。
郡長塚古墳の南側には、直径約10から8mの円墳や、全長約20mの帆立貝形古墳の可能性のある前山B109号墳が分布し、これらは墳丘の南側に横穴式石室んお入口を持っています。
また、郡長塚古墳の東側には、石室の入口を東側にもつ直径約10~11mの円墳が2基あり、このうち前山B118号墳は、玄室(死者を埋葬する墓室)の長さが約3mとやや規模の大きい横穴式石室です。
平成24年3月 和歌山県教育委員会

 

郡長塚古墳の前方部から、南側の前山B109号墳。古墳の前、探索路沿いにベンチが。

 

前山B109号墳の説明板。

前山B109号墳
前山B109号墳は、岩橋丘陵の主稜線上に位置する古墳です。周辺には、郡長塚古墳や前山B117号墳のように前方部が低平な帆立貝形をした古墳が分布しており、この古墳も方形部を西に向けた帆立貝形古墳と考えられています。
古墳は円丘部径約15m、方形部の長さ約5mで、全長20mと推定されます。横穴式石室の玄室は長さ2.0m、幅1.9mと正方形に近く、石棚をもち、南向きに開口しています。
平成22(2010)年 和歌山県教育委員会

 

墳頂の周りにはロープが張ってあった。 

 

ロープの内側には石室の天井が開いていた。

確かに、草が伸びると誤って落ちてしまうかも知れない。

 

ズームすると「石棚」が見えた。

 

こちらは、郡長塚古墳の東側にある前山B118号墳。

 

その説明板。

前山B118号墳
この古墳は、直径約11m、残存高2mの円墳で、横穴式石室のある古墳ですが、石室は保護のために埋め戻しています。石室は崩壊と埋没により正確な規模が不明ですが、長さ3m、奥壁幅2mを超える大形のものが想定されます。
石室は東の谷へ向いており、多量の盛土で墳丘を造っています。6世紀中頃から後半にかけて造られた古墳と考えられます。
平成22(2010)年 和歌山県教育委員会 

 

ここも、ロープはないが墳頂にぽっかり石室の穴が開いていた。

 

ズームすると玄門(?)が。

 

探索路に戻り、前山B110号墳を回り込んでその先へ。

 

前山B111号墳の説明板。

前山B111号墳
直径約14m、残存高1.5mの円墳で、長さ2.25m、幅1.8mの横穴式石室が造られています。
石室の入口が、大きさをそろえた緑色片岩で左右対称に積み上げられていることから、石室構築技術の発達した6世紀中頃以降の古墳と考えられています。
石室南壁の崩壊のため、石室図化作業を行ったうえで、埋め戻して保護しています。
平成22(2010)年 和歌山県教育委員会

 

確かこれが前山B111号墳だったはず・・・ 

 

その先に、大きな墳丘が見えてきた。 

 

全長34.5mの前方後円墳・知事塚古墳。 

前山B地区 知事塚古墳と周辺の古墳
知事塚古墳は、6世紀に造られた長さ約34.5mの前方後円墳で、前山B地区では将軍塚古墳に次いで大きな古墳です。後円部には西側に入口をもつ横穴式石室が、また前方部には竪穴式石室と、北東側に入口を持つ小型の横穴式石室が造られています。
知事塚古墳の周辺には、直径約8~18mの円墳が分布しています。前山B68号墳・B111号墳は、横穴式石室の玄室(死者を埋葬する墓室)の長さが約2.2~2.5mで、いずれも玄室入口側の中央に玄室前道と羨道(通路)が取り付く形をしています。
また、前山B69号墳・B199号墳は、横穴式石室の玄室の長さが約1.3mであるのに対して幅が約1.8~19.mと横に長く、T字形石室の特徴をもっています。
平成24年3月 和歌山県教育委員会

 

マップの部分のアップ。

 

知事塚古墳の説明板。 

知事塚古墳(前山B67号墳)
知事塚古墳は岩橋丘陵の主稜線上に築かれた全長34.5mの前方後円墳です。後円部は直径16.2m、高さ4.5m、前方部は幅20.5m、高さ4.0mで、くびれ部の北側には造出(つくりだし)の存在が確認できます。
後円部にある横穴式石室のほか、くびれ部から前方部にかけて、小型の横穴式石室と竪穴式石室が確認されていますが、保護により埋め戻しています。
墳丘からは須恵器片のほか、埴輪片が出土しています。
平成22(2010)年 和歌山県教育委員会

 

 実測図部分。

 

墳丘に上がらせていただいた。後円部から前方部。 

 

墳丘に開口部があったが、草が繁っていて中は見えなかった。

 

墳丘から北側の眺め。

 

前方部から後円部。

 

知事塚古墳から降りて、その先へ。前山B69号墳を回り込んで進む。

 

前山B69号墳の東側は「危険」な立入禁止エリア。落とし穴が隠れている?

 

その先、道が二股に分かれる正面に将軍塚古墳の前方部が聳えていた。

 

前方部右裾から見上げて。

 

将軍塚古墳の墳丘も、ロープが張られて立入禁止となっていた。

 

回り込んで後円部へ行くと、なんと横穴式石室が開口していた!

つづく。